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クラシック
SACDハイブリッド

マーラー: 交響曲第5番(1988年ライヴ)<2024年マスタリング><タワーレコード限定>

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フォーマット SACDハイブリッド
発売日 2024年11月08日
国内/輸入 国内
レーベルTOWER RECORDS DEFINITION SERIES DIGITAL era
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 TDSA10015
SKU 4943674399239

構成数 : 1枚
エディション : Remaster

【曲目】
1. グスタフ・マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調

【演奏】
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウス・テンシュテット(指揮)

【録音】
13 December 1988, Royal Festival Hall, London [Live recording]

【Original Recordings】
Producer: John Willan、 Balance Engineer: Graham Haines

【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI)

  1. 1.[SACDハイブリッド]

※世界初SACD化
※SACDハイブリッド盤
※ジュエルケース仕様
※2024年最新マスタリング音源使用(本国のデジタルマスターから新規でSACD化。SACD層、CD層別々にマスタリング)
※マスタリング・エンジニア:藤田 厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※解説:鈴木 淳史氏(新規解説) 、解説書合計8ページ

作品の情報

商品の紹介

EMIへのセッション録音から約10年後の充実したライヴを世界初SACD化!堅固な構成の中にも即興性が光る、より深化した5番を最新復刻。デジタル録音のSACD化企画第4弾!新規解説付

ライヴのテンシュテットの本領が最大限発揮された、まさに至高の演奏!来日直後の1988年12月、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのこの演奏は、冒頭から最後まで渾身の指揮で応えるテンシュテットならではの力が漲った、稀に見るライヴです。晩年に、より深化した彼の演奏を象徴するかのような濃密な"第5"。今回の復刻では、SACD化によってより熱気を帯び、当時の雰囲気をも彷彿させるほどになりました。今回の発売のために、本国のデジタルマスターから新規でSACD化を行っています。SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。

1985年に病に倒れて後、療養やリハビリで演奏機会が減っていた時期にあたる1988年12月にライヴで収録された名盤中の名盤!このライヴは1983年に就任したロンドン・フィルの首席指揮者の地位を87年に辞し、活動が狭められていた時期にあたります。1986年の第8番をもって交響曲全集を完成させていたテンシュテットは、当時世界中からマーラー指揮者の最高解釈者のひとりとして絶大な人気を博していました。第5番に関しては、1978年のセッション録音時と根底は同じながらもよりテンポが自在に変化し、ライヴならではの凄みやテンションの高さ、オーケストラとのその場限りの即興性を感じさせるその演奏に皆驚嘆しました。この盤以降、全てのライヴに関してカリスマ性が特に増していったと思われます。当時のEMIがこのライヴをリリースしたことに今となれば喝采を送りたいほど演奏は素晴らしく、大きな感銘をリスナーに与えた、画期的なアルバムと言えるでしょう。その奥底に病と闘うテンシュテットの意志の強靭さが潜んでいるとは言え、その後もEMIやLPOの自主レーベルで登場するライヴはどれも大きな感動を与えました。一期一会の演奏であることをロンドン・フィルもよく理解し、それを最大限咀嚼しようとする姿勢や実際の演奏もまた、聴衆に大きな勇気と感動を与えたことも事実です。既に当企画ではシリーズ第2弾においてこの第5番の後のライヴ、シカゴ響との1990年の第1番(TDSA10007)と、最後の演奏&録音となった第7番を含む1991&93年の第6,7番(TDSA10008)のSACD化を行い、好評をいただきました。今回のライヴも最新復刻により同等の向上を実現しています。この不世出の名演を高音質でぜひ、堪能ください。

このシリーズでは、デジタル初期の本来のマスターの音質に大きく左右されますがSACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に解像度の改善を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。尚、解説書には鈴木 淳史氏による新規文章を掲載しました。今回のDefinition Series DIGITAL era第4弾は、計3タイトルを発売いたします。
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タワーレコード(2024/10/11)

<音源復刻コンセプト>
今回のデジタル初期音源復刻では、個々の音質差以上に音場間の向上や音離れが良くなり、解像度も高まりました。また、程度の差こそあれステージが従来より近く感じられ緊密感も増しています。SACD層に限らずCD層でも最新マスタリングを反映させていますので、その効果を確認できると思います。音質差は元の録音状態によることや、最も成功したアナログ録音の最新復刻時のような劇的な変化とまでは言えないものの、従来の復刻に勝るとも劣らない音質を獲得できることを確信し、本格的に企画を進行して行くことにした次第です。レコード史的にもひとつの最盛期にあたる1980年代初期から約20年間分のデジタル録音期にスポットを当てたSACD化新規企画として、新シリーズ名は「Definition Series DIGITAL era」としました。尚、従来通り過去に発売された音源と極力比較する検証も行なった上で、音楽を最大限に生かすべく、オリジナルのアナログ・マスターテープを尊重した上での最適なマスタリングを心がけています。
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タワーレコード(2024/10/11)

まず冒頭の筆致一切を今回の新マスタリング盤で確認してください。葬送行進曲の寂々たる深沈としたテンポ、頂点に達する猛烈な漸強。テンシュテットのマーラー・ライヴでも最重要の1つ、88年12月13日ロンドン公演の世界初SACD化。第2楽章、嵐の激動のさなかに射し込む輝かしいコラールの後の寂寥。そのコラールが終楽章コーダで突き抜けるように回帰する。音楽のエンパワメントを感じる瞬間。85年にがん告知を受け、87年にロンドン・フィル音楽監督を退任、病との闘いの中でこぎつけていく演奏会の意味を、この録音からも感受できる。この日前半に演奏されたのは、シェーンベルク『ワルシャワの生き残り』だった。
intoxicate (C)森山慶方
タワーレコード(vol.173(2024年12月10日発行号)掲載)

メンバーズレビュー

3件のレビューがあります
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 長年の愛聴盤で演奏内容が凄まじいことは分かりきっているだけに、従来のデジタル初期のEMI盤特有の中低音の混濁や弦の堅さ、ダイナミックレンジの狭さ(要するに音が悪い)は本当に残念だった。タワレコSACDでアナログ時代のテンシュテット録音が藤田マジックで驚異的に変わったのを体験してしまっているため、「あの盤はどどうなるのか、けどデジタル初期だし」と期待と不安を抱きながらの試聴。
 これは美しい!従来盤の中低音の団子感は大幅に減少し、一音毎の分離が別物というくらい良くなった。特に第二楽章の混沌とした響きが見事に整理され、LPOの名手達が、余命わずかな中で完全燃焼せんとするテンシュテットにこちらも命懸けで応える様が手に取るように分かる。アダージェットは低音側・高音側とも綺麗に伸びて繋がりも滑らか。情報量不足の初期デジタル録音をハイレゾリマスターするための技術の進歩はもちろん認められるけれど、この音はマスタリングエンジニアの藤田氏の演奏への共感が創り出した部分が大きいのではなかろうか。何をいじって何を温存するかという焦点がハッキリ絞れたリマスタリングで、このリマスター盤を高いお金を払って買う側の気持ちに見事に応えてくれたと思う。藤田リマスターのテンシュテットに外れ無し。

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