テリー・ライリー、世界の音楽地図を塗り替えた「In C」衝撃の初演から60年。満月の夜に清水寺で行われた誕生60年を祝う奉納演奏のライブ盤! (C)RS
JMD(2024/10/23)
テリー・ライリー、世界の音楽地図を塗り替えた「In C」衝撃の初演から60年
満月の夜に清水寺で行われた誕生60年を祝う奉納演奏のライブ盤!
昔も今も、そして未来も、常に新しく、独創性に溢れる音楽を作り続ける音楽界の大巨匠・テリー・ライリー(Terry Riley)。ライリー自ら「自身を象徴する楽曲」と話し、また、ミニマル・ミュージックの金字塔としても輝き続ける「In C」(1964年)が、今年で誕生60年を迎えました。
本企画は、同楽曲の「60歳の誕生日をお祝いしたい」というライリー本人の強い希望のもと実現した祝祭です。当日は、約50人の演奏家とともに「In C」が奏でられました。
世界中で様々な形態で演奏され続けている「In C」ですが、実は、2009年にニューヨークのカーネギーホールで行われた素晴らしい演奏会をもって「この曲の演奏からの引退」を決めていたライリー。以来、世界中からのあらゆるオファーも断っていたそうです。つまり、今回は実に15年ぶりの作曲者本人参加という、世界的にも歴史的にも非常に貴重な機会となりました。
時は、7月21日、満月の夜。舞台は、世界遺産にも登録されている京都・音羽山 清水寺。その独自の楽曲スタイルから自由と調和を象徴すると評される「In C」誕生60年を祝う奉納演奏が行われ、演奏が終わると同時に清水寺に満月が浮かび上がりました。「In C」が世界中で60年愛され続けてきたことに、そして、神仏や大自然、さらには宇宙への感謝を込めて。歴史的な祝祭となりました。
会場:音羽山 清水寺 本堂舞台
実施日:2024年7月21日(日)満月の夜
発売・販売元 提供資料(2024/10/21)
テリー・ライリーの「in C」が昨年、発表60周年を迎えました。コロナ禍を経て日本に移住したライリーは、そこで出会った多くの仲間たちとともに京都・清水寺本堂で奉納演奏を行い、本作品の60周年を祝賀しました。また本作は2009年以来、演奏者としての引退を宣言していたライリー自身も参加し、特別な意味を持った記念碑的な一枚となりました。一番の聴きどころは今年で白寿を迎えるライリーによる年齢を感じさせない圧倒的なリーダーシップです。この作品を誰よりも知り尽くした作曲者本人が誰よりも先陣を切って演奏をリードする様子は圧巻の一言に尽きます!
intoxicate (C)宇野澤友樹
タワーレコード(vol.174(2025年2月20日発行号)掲載)