UKアルバムチャートで1位を獲得した前作『ジ・ウルトラ・ヴィヴィッド・ラメント』から、約3年ぶり通算15枚目となる最新アルバム。 (C)RS
JMD(2025/01/24)
懐疑や疑念の縮図、今ここにある危機―――
UKアルバムチャートで1位を獲得した前作『ジ・ウルトラ・ヴィヴィッド・ラメント』から、約3年ぶり通算15枚目となる最新アルバム。初回盤とも日本盤ボーナストラック収録。
また初回盤は輸入資材使用のブックレット型ケース仕様に加え、先行シングル「ディクライン・アンド・フォール」のリミックスと新作の全収録曲のデモ・バージョンが収録。
メンバーのニッキーは同作について「相反するものがぶつかり合うアルバム。曲はエネルギーに満ちていて、時には陶酔感もある。レコーディングは散発的かつ隔離された状態で行ったこともあれば、バンドの生演奏でやったこともあった。これらの曲の核心にはクライシス(危機)がある」と述べている。
発売・販売元 提供資料(2024/11/25)
23年ぶりに全英1位を獲得した『The Ultra Vivid Lament』(2021年)以来となる通算15枚目のアルバムは、〈UKの国民的バンド〉という称号を体現するかのような素晴らしい仕上がり。前作のノスタルジックな雰囲気を残しつつ、ダイナミックなバンド・サウンドとピュアなメロディーを中心とした男気溢れるストレートな作品で、通常だとキャリアを重ねるにつれて失われていきがちな蒼い感覚が、彼らの場合は失われるどころか逆に増しているのが本当に凄い。プロデュースはバンド自身に加えてお馴染みのデイヴ・エリンガとロズ・ウィリアムスも参加。久しぶりに数曲で聴けるニッキーのヴォーカルにも大注目だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.494(2025年1月25日発行号)掲載)