常に時代の先端を走り続け、時代を開拓し続けた伝説、デヴィッド・ボウイ。 フィラデルフィア・ソウルへの接近で自らを"プラスティック・ソウル"と称するまでの変貌を遂げた意欲作にして、ついにアメリカでの成功を手に入れることとなった1975年発表の名作『YOUNG AMERICANS』が、発売50周年を記念した2種類の限定アナログ盤となって登場!
こちらはあの印象的なジャケット・イメージをあしらった限定ピクチャー・ディスク・アナログ盤!
常に時代の先端を開拓し続けた伝説、デヴィッド・ボウイ。1973年7月に、自らが創り出したペルソナ、ジギー・スターダストに別れを告げ、それまでの活動を一旦リセットするかのように自身に影響を与えてきた楽曲をカバーしたアルバム『PINUPS』を同年10月に発表、その後新たな方向性や音楽的冒険を試みながら1974年に先鋭的なアルバム『DIAMOND DOGS』をリリースし、それまでのグラム・ロック的なサウンドとは別の方向性を提示したボウイが次なる方向性として打ち出したのが、フィラデルフィア・ソウルだった。自らを"プラスティック・ソウル"と称するまでに変貌を遂げ、フィラデルフィア・ソウルへ接近したサウンドでさらなる大きな話題を呼んだ名作『YOUNG AMERICANS』が、今年で発売50周年を迎える。
この『YOUNG AMERICANS』がリリースされたのは、1975年3月7日のことだった。まさにそのリリース日からちょうど50周年を迎える2025年3月7日、アルバム・リリース50周年を記念して、あの印象的なボウイの姿を捉えたジャケット写真をあしらったピクチャー・ディスク・アナログと、ハーフ・スピード・マスター・アナログという2種類の特別な限定アナログ盤がリリースされることとなった。今までの50周年記念アナログ盤同様、今作に収録されている音源も、オリジナル・マスター・テープを192kHzにレストアしたマスターを使用、転送時に一切の加工を加えることなく、カスタマイズされた後期ノイマンVMS80旋盤を使用してカッティングが行われたものだ。また、ハーフ・スピード・マスターのカッティングはAIRスタジオのジョン・ウェバーがカッティングを担当している。
今作『YOUNG AMERICANS』で、ボウイは再び音楽的な水平線を押し広げ、自ら"プラスティック・ソウル"と呼ぶフィラデルフィア・ソウルに接近したスタイルを提示した。ジョン・レノンと共作し、当時ボウイの活動を支えていたギタリスト、カルロス・アロマーと共演したシングル「Fame」は、彼にとって初の全米シングル・チャート1位を記録、ついにアメリカでの成功を手にすることとなった。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2025/01/17)
ボウイの信頼する仲間、マイク・ガーソン(Key)やアール・スリック(g)、デヴィッド・サンボーン(Sax)らと共に前作『DIAMOND DOGS』に伴うツアーを行っていたボウイは、そのツアーの合間にフィラデルフィアにあるSigma Sound Studiosで、フィリー・サウンドに影響を受けたアルバムのレコーディングを行う。トニー・ヴィスコンティをプロデュースに迎えて行われていたSigma Soundでのセッション時、ボウイはヒップなストリート・キャラクターを意味するスラング、ザ・グースターという名の新たなペルソナを作り上げた。このタイトルを使用した今作の初期ヴァージョンは、ボックスセット『WHO CAN I BE NOW? (1974-1976)』で聴くことができる。
ツアーが再開すると、ボウイは新たな楽曲を取り入れるべくツアーのセットリストを練り直し、それまでのツアーで見せていた凝った演出をそぎ落とし、根本的に新たな音楽の方向性を反映させるステージへと変化させていった。1974年12月にツアーが終了すると、再びボウイはThe Record Plantにてレコーディング・セッションを続けていく。ニューヨークでのレコーディング中、ボウイはジョン・レノンと連絡を取り、Electric Lady Studiosにてビートルズの名曲「Across The Universe」のカヴァーと、二人の共作となる楽曲「Fame」をレコーディングする。このニューヨークでのセッションはデヴィッド・ボウイとRecord Plantのエンジニア、ハリー・マスリンとの共同プロデュースという形で進められた。
アルバム『YOUNG AMERICANS』発表後、ボウイはこのアルバムに伴うツアーは行わず、9か月で再び新たなサウンドを探求することを決意、再び新たなペルソナ、シン・ホワイト・デュークを作り上げ、アルバム『STATION TO STATION』をリリースすることとなる。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2025/01/17)
David Bowie had dropped hints during the Diamond Dogs tour that he was moving toward R&B, but the full-blown blue-eyed soul of Young Americans came as a shock. Surrounding himself with first-rate sessionmen, Bowie comes up with a set of songs that approximate the sound of Philly soul and disco, yet remain detached from their inspirations; even at his most passionate, Bowie sounds like a commentator, as if the entire album was a genre exercise. Nevertheless, the distance doesn't hurt the album -- it gives the record its own distinctive flavor, and its plastic, robotic soul helped inform generations of synthetic British soul. What does hurt the record is a lack of strong songwriting. "Young Americans" is a masterpiece, and "Fame" has a beat funky enough that James Brown ripped it off, but only a handful of cuts ("Win," "Fascination," "Somebody Up There Likes Me") comes close to matching their quality. As a result, Young Americans is more enjoyable as a stylistic adventure than as a substantive record. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi