良質なライブ音源をセレクトするシリーズ、トレジャーアーク!オアシスの初期のライヴ音源の中から、ノエルとリアムによるアコギの弾き語りテイクを集めた、アコースティック・コンピレーション! (C)RS
JMD(2025/02/04)
良質なライブ音源をセレクトするシリーズ、トレジャーアーク!
オアシスの初期のライヴ音源の中から、ノエルとリアムによるアコギの弾き語りテイクを集めた、アコースティック・コンピレーション!
オアシスがデビューしてからの数年間の初期の頃にアコースティックで演奏した音源を集めた、アナザー・サイド・オブ・オアシスとでも呼ぶべき音源集!オアシスは91年に結成され94年にデビューしたが、彼らがアマチュアだった頃の英国は、いわゆるインディ・ダンスと呼ばれた、ギター・バンドとダンス・ビートが融合したスタイルが全盛を極めていた時期。サウンドやビートが重視された音楽が主流だった中で、明確に〈メロディと歌〉であったオアシスの登場によって、終焉に向かいつつあったシーンはとどめを刺された感があったわけだが、その本質を表明するかのように、アコギのみをバックにした弾き語り的な演奏をした音源がたくさん残されている。特に90年代はライヴの中盤でノエルの弾き語りによる数曲のアコースティック・セットが挟み込まれるのが定番で、また、テレビやラジオへの出演時にもアコースティックの演奏は多かった。バンドの黎明期、ノエルは楽器のメンバーに対して、単純なビートとルートを中心にした演奏、シンプルなコードを徹底させたというが、それをミニマムにしたのがこの弾き語りによる演奏だと言っていい。ほとんどがコードをかき鳴らすだけのノーギミックな演奏であるにも関わらず、バンドによる演奏に近いムードが聴かれ、むしろ〈メロディと歌〉が強調された感がある。楽曲の骨格というよりも、この時点でほぼ完成しているのがすごい。ここに収録されたトラックの多くはノエルがヴォーカルを取ったソロでの演奏によるものだが、リアムがヴォーカルを取ったものもアコギはノエルによるものだ。オアシスというバンドをより深く理解するためにもチェックしておきたい。
発売・販売元 提供資料(2025/01/31)