アナ・フランゴ・エレトリコ伝説の始まり! 荒々しく、奇抜で、ローファイなデビューアルバム『Mormaco Queima』('18) が待望のワールドワイド・リリース!
才能あふれるシンガー・ソングライター、マルチ・インストゥルメンタリスト、プロデューサーであり、ブラジルで最も輝かしい国際的スターの一人となったアナ・フランゴ・エレトリコ。そんなアナが若干21歳の頃にリリースしたデビュー作が『Mormaco Queima』だ。 MPB、トロピカリア、インディーといった要素が独特なかたちで融合し躍動するスタイルにとらわれない自由さと、ペイヴメントなど90年代のバンドを彷彿とさせるクールさ、あふれんばかりの自信。若さゆえの勢いと、21歳とはとても思えない成熟度が同居した作品と言えるだろう。
「Farelos」(Crumbs) は、カミソリの刃の上で揺れ動くような鋭敏なイントロから、パーカッションとアントニオ・ネヴィスによるトロンボーンが加わり聴くものを曲へと引き込む抜群のオープナー。もうひとつのハイライト「No Bico Do Mamilo」では、フリーキーにアナが曲のエネルギーを押し引きしながら遊び心を発揮し、聴くものを常に飽きさせない。「Roxo」などのトラックは、よりパンクな雰囲気に傾倒しており、朗らかさと熱狂が振り子のように揺れ動き、アルバムの中で最も長い「Picles」では、DIYファンクからサイケデリックなワークアウトへとその振り子を揺らし続ける。
プロデュースはアナ自身とギリェルミ・リリオ、グスタヴォ・ベンジャオン、マルセロ・カラード、チアゴ・ナシーフといった面々が担当。アナ・フランゴ・エレクトリコの独特なスタイルを遊び心たっぷりに表現した作品であり、アナが特定のジャンルに縛られることなく進化を続けていることを証明するようなアルバムと言えるだろう。これまでブラジルでリリースされていたCDはすでに廃盤。ブラジル盤レコードも高額だったために、今回のワールドワイド・リリースは嬉しい限りだ。
発売・販売元 提供資料(2025/06/09)