祝!FUJI ROCK FESTIVAL '25出演!!
仄暗い蒼きロック・サウンドが夜を駆けるシューゲイザー・サウンドで聴くものを魅了してきたアイルランドはゴールウェイ出身のNEWDAD。変化に戸惑いながら音楽的に大きく成長し、夢を追い続ける彼らの情感が炸裂した大胆なまでにエモーショナルなセカンド・アルバム『ALTAR』完成。
アイルランドはゴールウェイ出身のインディー・ロック・バンド、NewDad(ニューダッド)。彼らの最大の魅力は、ピクシーズやザ・キュアー、スローダイヴや、90年代のシューゲイザー・バンドの影響を感じられるダークでメロディアスなギター・サウンドに、フロントマンのJulieが綴る多感な心情を描いた歌詞世界だ。昨年リリースされたアラン・モウルダーのプロデュースによるデビュー・アルバム『MADRA』で世界のインディー・ロック好きを魅了した彼らが、待望のセカンド・アルバム『ALTAR』をリリースする。
デビュー・アルバム『MADRA』の完成後、約2年をかけて制作された『ALTAR』。本作は、人間関係やホームシック、野望や犠牲といった事柄をテーマにしつつ、地元ゴールウェイを離れてロンドンに引っ越し、4人組からトリオへと編成を変えた彼らが、夢を追い続ける代わりに置いてきた人生と葛藤する姿を捉えたアルバムである。音的な面でも、また感情表現の部分でもより幅広く、そして明確に成長した彼らは、『ALTAR』で『MADRA』で築いたサウンドスケープを打ち壊し、新たな情感、新たな音楽的実現、そして新たな自信を得たのであった。アルバムからのリード・トラックとなる「Roobosh」は、NewDad史上最も自信に満ち、またフラストレーションと怒りに満ちた1曲だ。腹の底から怒りを叫ぶヴォーカルとキャッチーなポップ・サウンドを組み合わせたこの曲について、フロントマンのJulie Dawsonは次のように語っている。
「『Roobosh』はもうたくさんだって曲。叫ぶことが出来て、フラストレーションを全て吐き出せるような曲を1つ作りたかった。女性が怒る時はあるけど、それを自分の中に抑えるようにと言われてきたけど、この曲ではすべて出している。唸ったり、叫んだり出来る曲が欲しかった、みんなそうしたくなる時があるし、怒っちゃいけないって時に、自分の怒りを解き放つのは、正直、ちょっと楽しかった」
デビュー以来、その没入感溢れるサウンドスケープと仄暗くきらめくメロディーと聴くものをカタルシスへと導くギター・サウンド、そしてJulieが綴る多感な心情を描いた共感性の高い歌詞世界で高い評価を集めてきたNEWDAD。『MADRA』のリリース以降、UK、ヨーロッパ、北米、そしてここ日本を含むアジアまで幅広くツアーを行い、ピクシーズやウォー・オン・ドラッグス、フォンテインズD.C.といったアーティストのサポートを務め、ライヴ・アクトとしても大きな躍進を遂げた。そんな彼らのアイデンティティや犠牲、そして落ち着こうとする気持ちと野心との間で揺れ動く心を反映させた、このセカンド・アルバム『ALTAR』で、さらに大きく進化を遂げ、さらなる音の高みを目指すのだ。
発売・販売元 提供資料(2025/07/11)
今年の〈フジロック〉でも話題を集めたアイルランドのドリーム・ポップ・バンドによる2作目。キュアーからゴスなムードを、ガービッジからグランジーなダイナミズムを継承したかのような音作りを敷きつつ、メンバーが陥っていたというホームシックや閉塞感を太く鳴らしている。モータリックなシングル"Roobosh"は今年のベスト・ソングのひとつでは!
bounce (C)田中亮太
タワーレコード(vol.503(2025年10月25日発行号)掲載)