ECM 第2世代を代表するギタリスト、ウォルフガング・ムースピールの人気ギター・トリオの2年ぶり第3作目。
ダウンビート誌に「ビル・エヴァンス・トリオのような共感力を持っているトリオ」と評される人気トリオの東京録音作品第2弾。
今作ではスウィング感あふれるアプローチで臨み、キース・ジャレットの「リスボン・ストンプ」を繊細に解釈して、最も冒険的なトリオのレコーディングの舞台を整えている。
アルバム全体を通して、スコット・コリー、ブライアン・ブレイドの 2人は、ウォルフガングの魅力的なオリジナル曲にスポットライトを当て、バラード的な叙情性(「Pradela 」、 「Traversia 」)、 微妙な フォークの 要素(「 Strumming 」、「Flight」)、そして間接的なチェンバー・ジャズ(「Weill You Wait」)や、刺激的なロックンロール(「Roll」)を取り入れている。
ウォルフガングはアコースティックとエレクトリックギターを流暢に、かつ同等の割合で使い分け、過去数十年間にわたり解き明かしてきた広範な音楽的範囲を網羅するプログラムの中で、彼の柔らかなタッチと流暢なラインを際立たせている。ポール・モチアンの「アバカス」の巧妙な解釈でアルバムを締めくくることで、ムースピールはジャズとECMの歴史の大きな部分を暗示する形でアルバムを完結させている。
2024年 10月に録音され、2025年 2月にミュンヘンでミックスされ、マンフレッド・アイヒャーによるプロデュース作品。
<パーソネル>Wolfgang Muthspiel(g) Scott Colley(double-b) Brian Blade(ds)
発売・販売元 提供資料(2025/09/01)
20年以上続くムースピールとブライアン・ブレイドによる魔法がかった音のやりとりに現代屈指のベーシストであるスコット・コリーが加わり、唯一無二な音楽を世に放ち続けているギター・トリオ!2018年に録音された『Angular Blues』と同じく、池袋のスタジオDedeに彼らが再び訪れて生まれたニュー・アルバムが登場です。キース・ジャレットのナンバーで幕を開け、メンバーそれぞれの魅力が見事に浮き上がるようなオリジナル曲を経てポール・モチアンで締め括られるというECMレーベルの新たな傑作。これが東京で録音されているなんて...全ての瞬間、聴き逃せません!
intoxicate (C)谷本真悟
タワーレコード(vol.178(2025年10月10日発行号)掲載)