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クラシック
SACDハイブリッド

ケージ: プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード、黛敏郎: プリペアド・ピアノと弦楽のための小品<特別収録>(2025年ORTマスタリング)<タワーレコード限定>

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フォーマット SACDハイブリッド
発売日 2025年12月17日
国内/輸入 国内
レーベルCOLUMBIA X TOWER RECORDS/The Valued Collection Platinum
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 TWSA1196
SKU 4549767360522

構成数 : 1枚
エディション : Remaster

【曲目】
1. ジョン・ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード
2. 黛 敏郎:プリペアド・ピアノと弦楽のための小品 <特別収録>

【演奏】
高橋悠治 (ピアノ)
植木三郎 (ヴァイオリン) (2)、 板橋 健 (ヴァイオリン) (2)、
江戸純子 (ヴィオラ) (2)、 矢島三雄 (チェロ) (2)

【録音】
1975年12月 (1)、1969年10月 (2)、 日本コロムビア第1スタジオ

【Original Recordings】
制作担当:川口義晴 (1)
録音担当:林 正夫 (1)

【原盤】
日本コロムビア

  1. 1.[SACDハイブリッド]

※世界初SACD化。ステレオ録音。限定盤
※日本コロムビア所有のオリジナル・マスターより2025年にハイレゾ・マスタリングを行いSACD化 (1)
※日本コロムビア所有のオリジナル・アナログ・マスターテープより2025年にリマスタリングを行いSACD化 (2)
※マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)
※解説:白石 美雪氏(新規解説)。解説書合計8ページ
※ジュエルケース仕様。盤印刷面:緑色仕様
※一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープに起因します(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録)。ご了承ください。

作品の情報

メイン
ピアノ: 高橋悠治

その他
ヴァイオリン: 植木三郎板橋健
ヴィオラ: 江戸純子
チェロ: 矢島三雄

商品の紹介

〔DENON原盤ORTマスタリングSACDシリーズ第17回〕
"プリペアド・ピアノ"の記念碑的楽曲の高橋悠治による演奏がここに初SACD化!今回<特別収録>としてケージ作品に触発された黛敏郎の「プリペアド・ピアノと弦楽のための小品」(1957年初演)をカップリング。ORTマスタリングを用いたハイレゾ化による初SACD化!ジョン・ケージ研究に関しての第一人者である白石美雪氏による新規解説を掲載

20世紀を代表する現代音楽家ジョン・ケージ。彼の《プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード》をデジタル録音初期の1975年に高橋悠治は録音していました。今回は、アナログ録音時代の1969年に録音された黛敏郎の《プリペアド・ピアノと弦楽のための小品》をカップリング。日本コロムビアが独自に開発したORTマスタリング技術によりハイレゾ化(2を除く)を行い、初SACD化。音場・音質が鮮やかに向上しています。CD層も今回のマスタリング音源を使用しています。

ジョン・ケージは20世紀を代表する現代作曲家としてとりわけ実験音楽の分野で世界的影響を与え、日本においても聴衆のみならず同じ作曲家に強烈なインパクトを与えました。音楽の新たな可能性を拡げ、ケージにより音楽自体の定義もより広範囲になったと言えます。今回高音質で復刻を行った"プリペアド・ピアノ"の分野においてもピアノの弦に異物を挟むという発想自体がユニークかつ当時唯一であり、打楽器的な使い方は傾倒していたガムランからの影響も伺えますが、その手法により、新たな領域が増えたことは確かでしょう。"プリペアド・ピアノ"の手法に関しては今回<特別収録>としてカップリングの黛敏郎がいち早く作品に取り入れるなど、その後も武満徹をはじめ採用する日本の作曲家が出ています。尚、60分近くに及ぶ《プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード》の演奏自体は非常に高度で技術的にも困難ですが、既に'60年代から当時の若手演奏家や作曲家を中心に最先端の音楽を演奏する土壌は日本にあり(小澤征爾や若杉弘他)、ピアニストとしての最先鋒のひとりに高橋悠治がいました。
(1/2)
タワーレコード(2025/11/21)

この時の録音時を振り返っての後日談として、録音を行うための準備がかなり大変だったとのこと。弦へのセッティングにかなりの時間と労力がかかり、若かったとは言え、疲弊の度合いはすさまじかったようです。演奏自体できるピアニストはかなり限定されますので、ここに残った音源自体非常に貴重なものです。曲としては多くのケージ作品の中でも繊細さと躍動感のレンジが幅広く、スケール感豊かな作品として非常に魅力的なのですが、元々録音自体が少ないこともあってこのアルバムはCD時代でも人気があり、何度か再発されてきました(最近では北村朋幹による新録もあり)。一部のファンにとってはかけがえのないこの録音は元々当時最先端のコロムビアによるデジタルで明晰に録られており、ピアノの細部まで捉えた優秀録音盤としても良く知られています。今回、ORT技術を用いバランスにも留意しながらこの名演・名録音のSACD化を行いました。これにより更なる曲の再発見に繋がることを期待します。尚、今回の解説はケージ研究の第一人者である白石美雪氏による新規解説を掲載しました(「ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー」(武蔵野美術大学出版局)が第20回吉田秀和賞受賞)。詳細な解説と、特に今回カップリングの黛作品の解説は資料が少ない作品でもありますので貴重です。尚、<特別収録>の「プリペアド・ピアノと弦楽のための小品」はデジタル化以前の1969年のアナログ録音で収録されておりましたので、ORTではなく従来のアナログ・テープからの最新復刻を行いました。

今回のORTマスタリング(1のケージ)は、従来以上に間接音や倍音の豊かさ、個々の録音の特筆が把握できますので、その意味でも演奏の楽しみ方がより拡がる復刻となっています(2の黛 敏郎は日本コロムビアが厳重に保管していたオリジナルのアナログ・マスターテープより新規でハイレゾ化を行ったマスターを使用)。'70年代のデジタル録音は当時の日本コロムビアには既にいくつもの経験とノウハウがあり、元々音質自体は良く、安定感がありますので、マスタリングにおいては従来以上に鮮やかな音質を心掛けました。これらの最新復刻により、蘇った名盤の評価が一層高まることを期待します。尚、今回のDENON原盤の第17回発売(通算第19弾)は、2タイトルを発売いたします。

<ORTマスタリングとは>(2を除く)
CDスペックにて録音されたDENONレーベルの数々の名盤、そのデジタル変換時に失われてしまった楽音の高域成分を、低域部分の倍音を利用して予測、 再構築する技術「Overtone Reconstruction Technology(ORT)」を開発しました。この倍音再構築技術と、従来から導入されている"Master Sonic 64bit Processing"による高品質なマスタリング技術が組み合わさったものが、"ORT Mastering"です。ORTによって得られた広い周波数帯域とダイナミックレンジを最大限に活かし、原音に忠実に、名演奏、名録音の魅力をお届けします。
(2/2)
タワーレコード(2025/11/21)

メンバーズレビュー

2件のレビューがあります
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高橋悠治の名盤中の名盤。LP初出時のジャケットを再現してくれたのも嬉しいです。演奏はプリパレーションの倍音がよく鳴って綺麗なのとリズムのノリがとにかく楽しそうで、聴き手もくつろいで楽しめます。今回のマスタリングで倍音成分がより綺麗に出るのを期待します。
2025/11/23 YXさん
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