Quartet RecordsとUniversal Pictures Film Music Classics Collectionは、1925年にルーベ(フランス)で生まれ、1992年にロサンゼルスで急逝した、著名で惜しまれる作曲家ジョルジュ・ドルリューの生誕100周年を記念して、『ジャッカルの日』(THE DAY OF THE JACKAL, 1973年)のスコアの世界初リリースをお届けします。
『ジャッカルの日』は、フレデリック・フォーサイスのベストセラー小説に基づき、フレッド・ジンネマンが巧みに監督した、見事でダイナミックなサスペンス・スリラーです。フランスがアルジェリアに独立を認めた後、それに恨みを抱く退役軍人の一団が、「ジャッカル」というコードネームのプロの暗殺者を雇い、シャルル・ド・ゴール大統領の暗殺を企てます。エドワード・フォックスが「ジャッカル」を演じ、マイケル・ロンズデール、デレク・ジャコビ、アラン・バデル、シリル・キューザックらが出演したこの映画は、商業的にも批評的にも大成功を収めました。
ジョルジュ・ドルリューは、以前に歴史ドラマ『わが命つきるとも』(A MAN FOR ALL SEASONS, 1966年)でジンネマンと仕事をしており、『ジュリア』(JULIA, 1977年)でも再びタッグを組んでいます。『ジャッカルの日』のために、作曲家は運命論的な色彩と暗いテクスチャーを持つ、短いがエネルギッシュなスコアを書きました。このスコアは、ドルリュー独自の方法論による弦楽器のためのサスペンス描写を特徴としており、反復的でミニマリストなサスペンス素材の一部には、バーナード・ハーマンのヒントが感じられます。
ドルリューは約30分の音楽を録音しましたが、その約3分の1は、ポップミュージック、ムード音楽風の曲、アコーディオンのストリートミュージック、ワルツなどの音源(ソース)楽曲でした。しかし、映画に残った劇伴(アンダースコア)はわずか約5分で、後半には音楽が一切ありません。このリリースでは、ドルリューのスコアから未使用の素材を組み込み、実現したかもしれない構成、つまり作曲家が映画で意図したであろうスコアの演奏方法を提示するために、スコアを再構成しました。
このプレミア・エディションのために、ユニバーサル・ピクチャーズとジョルジュ・ドルリュー財団の好意により残存していたテープを使用し、Mike Matessinoが苦心してレストアとマスタリングを行いました。パッケージには、映画とスコアについて論じた、映画音楽ライターのJeff Bondによる詳細なエッセイが含まれています。
発売・販売元 提供資料(2025/12/09)