過ぎ去ったポップ・カルチャーへの追憶と剥き出しの快楽衝動が生んだ、メインストリーム・ポップの特異点
2026年の必聴作!Slayyyter(スレイター)『WOR$T GIRL IN AMERICA 』(アナログ盤)
「『WOR$T GIRL IN AMERICA』は、まるで先週行ったレイヴに連れ戻されるような感覚を与える-思わず音量をマックスまで上げたくなる一枚だ」
- Rolling Stone
「Slayyyterは、ポップ・ミュージックのメインステージに立つ準備ができている」
- VOGUE
iPodの有線イヤホンから流れる音楽、くたくたに擦り切れたCHANEL、ガソリンスタンドでの大喧嘩、ブリタニー・マーフィーの映画…。1996年生まれ、アメリカ中西部郊外出身のSlayyyter(スレイター)は、10代の頃の記憶の断片と過去のポップ・カルチャー体験を交錯させることで、一編のオムニバス映画のようなアルバムを織り上げた。
リリースから間もなく各メディアの高評価とリスナーの熱狂的支持を獲得した『WOR$T GIRL IN AMERICA』は、サウンドにおいても美学においても、Y2Kブームのその先の道を示す。2010年代のiPodのライブラリにあらゆる時代のお気に入り曲が同居していたように、エレクトロ・ハウス、テクノ、ダークウェイヴ、シンセポップ、ガレージ・ロックを往還し、研ぎ澄まされたビートでクラバーを躍らせたかと思えば、強烈なグロウルでヘヴィ・メタルファンを唸らせる。
多彩な収録曲の全体に共通する感覚は、ひと昔前のメディア環境へのノスタルジーと、破壊的なまでの快楽衝動。それらをハイパーポップ以降のどこか冷めたような視点から統合することで、一聴して虜になるキャッチーさと強力な中毒性を併せ持つ、新しいかたちのメインストリーム・ポップを創り上げた。
「ヒットを狙うとか、アルゴリズムに合わせた音楽を考えることはなかった。ただ自分に問いかけたの。もし明日死ぬとしたら、最後に何を残したい? それはどんな音になるだろう、って」
発売・販売元 提供資料(2026/04/24)
チャーリーXCX、レディー・ガガの再来? もしくは暴走期のブリトニーを思わせるシンガー・ソングライターの3枚目。ハイパーポップやY2Kエレクトロクラッシュの影響下で、以前よりもパンク度、カオス度がさらにパワーアップ。悪意のないトラッシュなキャラと、ダークなシンセが見事にマッチ。チャペル・ローンと同じく、大都会ではなく中西部ミズーリ出身というのもポイントだ。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.509(2026年4月25日発行号)掲載)