ロバート・プラントやイーノ、トム・ヨークまでもが絶賛するグラミー受賞バンド
"砂漠のブルース"と称される唯一無二のスタイルで世界を魅了するティナリウェンが3年ぶりとなる最新アルバムをリリース!!
ホセ・ゴンザレス参加、ルーツに立ち戻りうねるグルーヴ感が展開された傑作
キャリア45年以上、10作目のアルバム『Hoggar』において、トゥアレグ音楽の先駆者にしてグラミー受賞アーティスト、ティナリウェンは原点回帰と進化を同時に成し遂げた。マリとアルジェリアの国境地帯に広がる砂漠で育まれた遊牧民文化を背景に、タマシェク語による政治性、シンコペーションを効かせたリズム、ブルージーなギターと高揚感あるメロディを融合させてきた彼らは、ここ20年にわたり世界的評価を獲得してきた存在である。
本作では、若い世代のトゥアレグ音楽家たちと深く結びつき、砂漠の焚き火を囲むような共同体的な歌唱とアコースティック・ギターを軸に、より生々しく、力強いサウンドを提示。アルジェリア南部タマンラセットに拠点を移し、世代を超えたミュージシャンが一堂に会してライヴ感重視で録音された楽曲群は、郷愁(アッスーフ)と現在進行形の政治的現実を同時に映し出す。
「Amidinim Ehaf Solan」の集団歌唱と鋭利なギター、「Tad Adounya」での世代を超えたデュエット、30年ぶりに実現したイブラヒムとアブダラーの共演など、本作には象徴的な瞬間が数多く刻まれている。さらにホセ・ゴンザレスやスラファ・エリアスの参加、女性ヴォーカルの導入によって、音楽的広がりと温度は一層深まった。
『Hoggar』は、消えゆく文化と闘いながら未来へと火を灯すティナリウェンの現在地を示す作品であり、砂漠の山塊のように揺るぎない存在感を放つ、力強く美しいアルバムである。
発売・販売元 提供資料(2026/01/22)
ダニエル・ラノワ参加が話題を呼んだ『Amatssou』から約3年ぶりとなる通算10作目は、よりアコースティックな響きとゆったりしたグルーヴを湛えた温もり豊かなサウンドが印象的だ。ホセ・ゴンザレスを迎えた"Imidiwan Takyadam"を筆頭に仲間たちが輪になって対話するように音を紡いでいく光景があちこちに出現、自身のルーツをしっかり見据える作業も本作の大きな核だったことを思わせる。また、ウード奏者のスラファ・エリヤスを交えた"Sagherat Assani"など女性ヴォーカルが彩りを添える場面も印象的で、全体を包む柔らかな響きと郷愁が聴き手の意識を遥かな土地へと静かに誘っていく。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.508(2026年3月25日発行号)掲載)