電子音楽家/サウンドデザイナー・フクゾノヤスヒコのソロプロジェクトausと、近年アンビエント/ニューエイジの旧作をリイシュー/セルフカヴァーすることで活動を再開した磯田健一郎。世代も志向性も異なる二人の異色コラボレーションによるアルバム『Interwoven』が完成。
本作はふたりの世代と物理的な距離を埋めるコラボレーション。ausは磯田の「OSCILATION CIRCUIT」のファンで、磯田はausの「Lang」の大ファン。これがきっかけでこの異色コラボがスタート。当初はausの水、海、島のイメージのようなスケッチから始まった。それが次第に互いに注釈ぬきの音の交換へと変化、その匿名性がそれぞれのソロの作品にはない自由を生み出した。東京を拠点に活動するプロデューサーausはシンセサイザーや電子処理を駆使し、八丈島在住の磯田は管楽器やハープなどのアコースティック楽器のための楽譜を書き、自由にイメージが飛翔していった。エレクトロニカ、アンビエント、ミニマル、ニューエイジ、ポストクラシカル…さまざまなフレイバーがありつつも、最終的にはそのどこにも属さないもの、形容詞のない純粋に二人の「作品」と呼べる形へと昇華。それでいて決して聴き手を選ぶことのない、耳に自然に溶け込んでいく稀有なサウンドを満載。日本の現代音楽演奏で他の追随を許さないフルートの名演奏家・木ノ脇道元氏と、第10回日本管打楽器コンクール第1位、第51回ジュネーブ国際音楽コンクールセミ・ファイナリストとなったクラシカルサックスの名手・大城正司氏がゲスト参加。マスタリングはドイツ・グラモフォンの制作作業も担うEmil Berliner Studios。
発売・販売元 提供資料(2026/02/12)
「Lang」などの作品で知られる電子音楽家フクゾノヤスヒコ(aus)と近年のアンビエント/ニューエイジ再発掘で芦川聡や吉村弘などと共に再評価された磯田健一郎(廣橋浩とのユニットOscillation Circuitなどでも知られる)によるコラボレーション・アルバム。磯田の特徴が色濃いアコースティックな肌触りの旋律にausの超繊細なエレクトロニクスが絡む。フルート奏者の木ノ脇道元とクラシカルサックス奏者の大城正司もゲスト参加。昨今のアンビエントよりも電子音の過度な主張が少なく両者の音が音響的に調和しモワレのように重なりにじみ出す音響、そんな風合い。
intoxicate (C)金子雄樹
タワーレコード(vol.180(2026年2月20日発行号)掲載)