<被爆80周年 「平和の夕べ」コンサート東京公演よりライブ録音>
アルミンク&広島交響楽団の録音シリーズ第2弾!広島交響楽団との最新企画第7弾
"原爆投下から80周年の2025年、「平和の使い」の務めを果たしたアルミンクと広島交響楽団"による刻印!2025年8月8日に東京オペラシティで行われた注目の公演ライブが登場。優秀録音盤。
愛する人々への思い、失われた世界への追憶、未来への微かな希望……様々な感情のベクトルが最も美しい形で音楽と化した、極上のコンサートの記録である。池田卓夫(音楽ジャーナリスト)
アルミンク&広島交響楽団による録音シリーズは第1弾としまして2024年4月14日にふくやま芸術文化ホールで収録された「R.シュトラウス:アルプス交響曲」を2025年4月21日にリリースしました。この録音は2024年4月に音楽監督に就任したアルミンクの就任記念公演としての記録であるのと同時に、大曲にもかかわらず当初から広島交響楽団と密接な意思疎通を感じさせる、スケールの大きな演奏としても広く全国のリスナーに受け入れられました。今回それに続く第2弾は、2025年8月8日に東京オペラシティで行われた"被爆80周年 「平和の夕べ」コンサート"のライブをお届けします。
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タワーレコード(2026/03/26)
広島交響楽団は以前から8月6日前後に平和祈念演奏会を開催していましたが、2015年の被爆70周年以降は広島市より正式な要請を受け、一段と重要な催しと位置付けられています。2025年の被爆80周年という節目のコンサートは8/5に広島で行われた後、8/7には大阪、そして最終日8/8は東京で開催されました。この第2弾では最終公演の記録(当日のアンコール含む)が収められています。両者が今回選択した曲は、マーラーの交響曲第4番でした。死者を弔う意識が強いレクエイム等の宗教作品ではなく、この曲を選んだ理由は確固たるものがあると認識できますが、マーラー作品の中でも現生感というよりは天上へ足を踏み出した稀有な曲であるこの曲に、両者の想いと、戦後80年という意識を感じさせるとも言えます。この第4番の作品の中には葛藤と昇華が同居している点も踏まえた上で、アルミンクと広島交響楽団が示したかった道筋も感じさせます。それらは両者の演奏に顕著に現れており、加えて、アルミンク主導によるオーケストラの音は以前と比較して独墺系の重心バランスになってきました。管楽器を始めとしたソロやハーモニー含め、マーラー演奏に相応しい音色での演奏は両者がこの2年で培ってきた深化を感じさせます。特にそのしなやかな表現は特筆されるのではないでしょうか。尚、第4楽章でのソプラノの自然な伸びと、アンコールでのR.シュトラウスでの管弦楽版「明日!」におけるソリストの表現力の高さも聴きどころです。アンコールにもまた、未来を感じさせるセレクトと言えるでしょう。
収録は従来と同様、広島に本拠を置きこれまでも広島交響楽団と多くの録音を手掛けてきた、録音に定評があるブレーン株式会社が行っています。今回も素晴らしい音質は注目です。その成果を全国の音楽ファンに感じ取ってもらうに相応しい、シリーズ第7弾となりました。
<以下、解説書より抜粋>
~アルミンクは新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督時代(2003~14年)から、オーケストラの響きをウィーン風に柔らかく整え、透明度の高い響きを引き出す手腕に定評があった。広響でも首席客演指揮者(2017年から)から音楽監督へ昇任(2024年4月)して1年あまりが経ちアルミンク流の音色が浸透、楽員とのコレスポンデンスも深まり、美しい演奏を繰り広げる。(中略)関西を中心に活躍する石橋(大阪音楽大学教授)の声は依然瑞々しく、ドイツ語テキストの一言一言を大切に発音する誠実な歌唱もまた、祈りの場にふさわしい静謐さでアルミンク、広響の演奏と完全に一体化していた。~原爆投下から80周年の2025年、「平和の使い」の務めを果たしたアルミンクと広島交響楽団 池田 卓夫氏)より抜粋
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タワーレコード(2026/03/26)