インディ・ロックの可能性を体現し、異例の現象を巻き起こしたデビュー・アルバムから2年、シカゴの4人組フリコの新作が完成。ジョン・コングルトン(セイント・ヴィンセント、モグワイ、エンジェル・オルセン)をプロデュースに迎えたセカンド・アルバム『サムシング・ワース・ウェイティング・フォー』、リリース。
「『インディ・ロックは、そのスタイルと精神性において、若者が夢中になれる最もエキサイティングなものである』とフリコは改めて主張する」- Pitchfork
カゴを拠点に活動するバンド、Friko(ヴォーカル/ギターのNiko Kapetan、ドラマーのBailey Minzenberger、ギターのKorgan Robb、ベースのDavid Fuller)が、ATO Recordsよりセカンド・アルバム『Something Worth Waiting For』をリリースする。このアルバムには緊迫感が漂っているが、Frikoはその理由の一部を制作プロセスの根本的な変化に帰している。グラミー賞も受賞するJohn Congleton(St. Vincent、Mannequin Pussy、Mogwai、Angel Olsen)がプロデュースし、彼のロサンゼルスのスタジオでレコーディングされた『Something Worth Waiting For』は、サウンド的に豪華であると同時に感情的に胸を刺す作品へと仕上がっている。「最初のアルバムでは、あらゆる面で技術的な部分にもっと深く関わっていたけど、今回はJohnが『ただ来て、自分たちのことをやればいい』と明確に言ってくれた。それによって、これまでになかったほど自由に表現ができたと思う。結果、とても生々しい何かを捉えることができた」とMinzenbergerは語る。『Something Worth Waiting For』は、FrikoとしてRobbとFullerをフィーチャーした初のリリースとなる。 (1/2)
発売・販売元 提供資料(2026/04/23)
彼らは、デビュー・アルバムのワールド・ツアーの真っ最中にバンドに加入した。このツアーでは、北米、イギリス、ヨーロッパ、そしてアジア各地でヘッドライナーを務め(日本ではFuji Rock Festivalにも出演)、The Flaming LipsやModest Mouseといった、オルタナティヴ・ロック界の重要なアーティストたちとのツアーにも参加した。ラインナップの拡大に伴い、KapetanとMinzenbergerは、彼らの本能的に調和しつつも貪欲な創造性に見事に応える理想的なパートナーを見つけた。「僕たちは収録曲について語り合い、細部にまでこだわることに多くの時間を費やした。音楽への深い愛情が僕たちの骨の髄まで染み渡っているからこそ、この活動は一人ひとりにとって本当に特別なものになる」とFullerは語る。ニュー・アルバムの曲作りにおいて、彼らは過去2年間の継続的な活動からインスピレーションを掘り起こし、より実存的な動きを訴えかける作品群へと辿り着いた。「このアルバムの全体的なテーマが『トランジット(移行)』だとすれば、タイトルは、決して到達できない何かに向かって常に前進し続けるという概念を捉えている」とKapetanは語る。「悲観的に聞こえるかもしれないが、到達することが必ずしも目的ではないのかもしれない。人生は特定の一つのことを達成するために絶えず努力することではなく、新たな経験をもたらすことで世界が常に広がっていくものだと思う」とMinzenbergerは付け加える。未来を見据え、Frikoは希望を語る。「ファースト・アルバム以来、多くの変化と成長があった。そして、それはこれからも続いていくと思う。何か新しいことに挑戦するときは、たいてい大きな恐怖や不安が伴うが、私たちはできる限り本物であり続け、自分たちにとって真実だと感じるものを作り続けていくだけだ」とMinzenbergerは語る。 (2/2)
発売・販売元 提供資料(2026/04/23)
前作のツアー中にギタリストとベーシストが加入し、4人組になったシカゴ発バンド。制作にジョン・コングルトンを迎えた今作は、持ち前のロウな質感を活かしつつも、パンチ力を増した音が鳴らされている。強烈なノイズに圧倒される"Guess"からシンフォニックな"Certainty"まで曲調は広いが、それゆえに強固な芯がくっきりと出た理想的なセカンド・アルバム。
bounce (C)田中亮太
タワーレコード(vol.509(2026年4月25日発行号)掲載)