『N響100年』記念企画。1964年にN響に初めて客演して大きな成果を収め、1967年に名誉指揮者に就任したヴォルフガング・サヴァリッシュ。最後の来日となった2004年までN響を指揮、日本の音楽界に欠かせぬ存在となりました。このコンビの演奏はNHKの放送を通じて広く紹介されていましたが、レコード発売を目的としたセッション録音は、名誉指揮者就任15年となる1982年5月に新座で収録された、米RCAと日本ビクターの合弁会社RVCへのベートーヴェンの交響曲第5番・第8番の2曲が残されるのみ(DISC 1)。その5年後にCBSソニーによってNHKホールの定期公演でライヴ収録されたブラームスの交響曲第1番は気迫漲る熱演として知られ、R.シュトラウスの権威だったサヴァリッシュ生涯唯一の録音となった「死と変容」と共に特別な高揚感を記録しています(DISC 2)。それぞれ大野正樹、鈴木智雄という熟練のエンジニアが収録を手掛け、当時のN響らしい明晰かつドイツ的なサウンドが余すところなく捉えられています。 (C)RS
JMD(2026/06/30)
タワーレコード x Sony Classical 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション第13回発売
<NHK交響楽団創立100年企画>
NHK交響楽団を40年にわたって指揮した名指揮者ウォルフガング・サヴァリッシュの貴重な遺産が「N響100年」記念イヤーに最新リマスターでSA-CDハイブリッド盤として登場!1982年5月にRVCにセッション収録された貴重な2曲のベートーヴェンと、1987年4月~5月のNHKホールにおける第1023回定期公演でライヴ収録されたブラームスの交響曲第1番とR.シュトラウスの交響詩「死と変容」をカップリング!
サヴァリッシュがN響名誉指揮者に就任して15年となった1982年5月、埼玉県の新座市文化会館で2日間にわたって収録されたベートーヴェンの交響曲第5番と第8番は、サヴァリッシュとN響による唯一のセッション録音盤。アメリカのメジャー・レーベルRCAと日本ビクターの合弁会社だったRVC株式会社への録音で、当時の最新鋭録音システムであった日本ビクターのDAS90デジタル・レコーダーが使用され、アナログLPとCDの2つのフォーマットで発売されました。ドイツ音楽への積極的な取り組みで知られたこのコンビでありますが、この2曲を演奏したのは1982年以外だと、1970年のベートーヴェン生誕200年を記念するチクルスと1981年(第8番)と1990年(第5番)だけであり、その意味でも貴重な記録です。このアルバムは、当時のRVCと関係の深かったフランスのエラート・レーベルでアナログLPとCDで、アメリカのRCAではCDとして発売されており、CD時代になって放送媒体以外でN響の音を海外に届けた最初期のディスクの1枚に数えられます。
DISC2の1987年4月~5月のNHKホールにおける第1023回定期公演でライヴ収録されたブラームスの交響曲第1番とR.シュトラウスの交響詩「死と変容」も「N響ライヴ・シリーズ」で発売されました。ブラームスの交響曲第1番は、1964年11月、サヴァリッシュ初来日時の特別演奏会で取り上げられ、1983年5月のヨーロッパ・ツアーでも勝負曲としてウィーンやベルリンで披露され、2004年11月、サヴァリッシュ最後の来日でも演奏された因縁の交響曲。この1987年のライヴは殊に気迫漲る熱演として知られています。「死と変容」は、1988年のミュンヘン・オペラ・フェスティヴァルで全歌劇上演を成し遂げ、日本リヒャルト・シュトラウス協会の設立にもかかわるなど、この作曲家の権威として知られたサヴァリッシュが残した唯一の録音。死を前にした人間と死との壮絶な闘争、過去への回想と憧れ、そして死の宣告と変容―――という作品に盛り込まれたドラマを鮮烈に描き切っています。
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タワーレコード(2026/06/26)
[プロフィール]
ウォルフガング・サヴァリッシュは1923年ドイツ、ミュンヘン生まれの指揮者・ピアニスト。1947年にアウグスブルク市立歌劇場で『ヘンゼルとグレーテル』を指揮してデビュー。1953年にはアーヘン市立歌劇場の音楽総監督、1957年にはバイロイト音楽祭に登場。1967年~NHK交響楽団名誉指揮者、1971年~バイエルン国立歌劇場の音楽監督(のち総監督)に就任、1993年から2003年まで米フィラデルフィア管の音楽監督を務めた。オペラを知り尽くした数少ない指揮者。2013年、89歳で他界。
[シリーズについて]
「タワーレコード x "Sony Classical"究極のSA-CDハイブリッド・コレクション」は、タワーレコードとソニーミュージック・レーベルズとの共同企画により、ソニークラシカルおよびRCAの歴史的名盤をオリジナル・マスターに遡ってリマスターを施し、SA-CDハイブリッドで発売する復刻シリーズ。2016年のジョージ・セルによる「ベートーヴェン:交響曲全集」でスタートし、ブーレーズ、ケンペ、ミトロプーロス、クーベリック、ヨッフム、ブダペスト四重奏団、ゼルキン、カザドシュ、オイストラフなどの20世紀の名演奏家の名演を世に送り出しています。
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タワーレコード(2026/06/26)