1960年代後半から盛り上がりを見せたイギリスでのプログレッシヴ・ロック・ムーヴメントはヨーロッパ各国のローカル・バンドに大きな影響を与え、そのムーヴメントをより大きなものへと変化させていく。その中でも1972年のオランダ出身のプログレッシヴ・ロック・バンド、フォーカスの英米での登場、そして進撃は特筆すべきものであった。クラシックとジャズに影響され、インストゥルメンタルをメインとしたサウンドながら高い評価を獲得し、セールス的にもイギリスのプログレッシヴ・ロック・バンドと同等なものを記録した。それに続いたのがイタリアのミラノ出身のプレミアータ・フォルネリア・マルコーニ(以下、PFM)である。
PFMは、エマーソン・レイク&パーマーが設立したレーベル<マンティコア・レコード>の第一弾アーティストとして元キング・クリムゾンのピート・シンフィールドのプロデュースの下で劇的なデビューを飾る。クラシック・ミュージックから多大なる影響を受けた緻密なシンフォニック&ドラマチックなサウンドは聴衆に驚嘆をもたらし、イタリアン・プログレッシヴ・ロックの実力を知らしめる。彼らは日本でも成功を収めて来日公演を行い、日本でのヨーロピアン・プログレッシヴ・ロックに対する関心を高める。そんなPFMは、イタリアのポップ・アーティストとして初めて全米アルバム・チャートにランク・インしたことをきっかけに、フォーカスに続いて本格的な進出を目指すべく1974年に全47公演の初の北米ツアーを実施する。そのツアーのハイライトとなるのが8月29/31日にセントラル・パークで行われたフェスティヴァルの出演である。この出演の告知とリハーサルを兼ねて27日にニューヨークのFM局でスタジオ・ライヴを行い放送する。本作はこの放送時の音源によるライヴ・アルバムであり、スタジオではフェスティヴァルでのゲネプロを兼ねてフル・セット・リストを披露する。
当時新加入となった元アレアのパトリック・ジヴァスをフィーチュアした新ラインアップのPFMは、初のアメリカのラジオのスタジオ・ライヴながら何も臆することなくその実力を披露する。これまでの4枚のアルバムからPFMの魅力を遺憾なく伝えるパフォーマンスは、デビューして半世紀が経過したバンドの貴重な歴史的アーカイヴだ!
輸入盤国内仕様<日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付>
フランツ・ディ・チョッチョ (ds, vo)
パトリック・ジヴァス (b)
フランコ・ムッシーダ (g, vo)
マウロ・パガーニ (fl, vn, vo)
フラヴィオ・プレモーリ (kbds, vo)
発売・販売元 提供資料(2026/05/26)