Quartet Recordsは、GDMおよびUniversal Music Publishing Italyとの共同企画として、セルジオ・ナスカ監督による1977年のコメディドラマ映画『Stato interessante』のためにエンニオ・モリコーネが手がけたスコアのリマスター再発盤をリリースします。
本作は、妊娠、母親になること、そして当時のイタリア社会における現実の変化に直面する3人の女性の経験を探求した、思慮深く型破りな映画です。登場人物のパーソナルな内面描写と、より広い社会への観察眼を絶妙なバランスで両立させながら、繊細かつ深く人間的な視点を通じて、1970年代後半の移り変わる文化的背景を映し出しています。
エンニオ・モリコーネは、自身の円熟期にあたるスタイルで、叙情的かつ感情の機微に富んだスコアを書き上げました。当時の彼の作品に多く見られた実験的なアプローチからは一線を画し、繊細なオーケストレーション、優美なテーマ(旋律)の展開、そして深い情緒的親密さが見事に融合しています。
スコアはエレガントかつ控えめ(抑制されたトーン)に展開し、映画の主人公たちが経験する希望、不安、そして個人的な葛藤を完璧に捉えています。
『Stato interessante』は、モリコーネが手がけた数々の名作に比べると知名度こそ低いものの、今回のリリースは、映画音楽界における最も偉大な表現者の一人が遺した「隠れた名盤」を再発見する絶好の機会をリスナーに提供してくれます。
もともとClaudio FuianoとDaniel Winklerによってプロデュースされ、Chris Maloneによる入念なマスタリングを施した現存する最良のステレオ音源からお届けする今回のエディションは、モリコーネのスコアが持つ本来の美しさを完全に蘇らせています。
これにより、コレクターやファンは、1970年代におけるこの作曲家の最も優れたドラマチックな業績の一つとして評価されるにふさわしい本作の魅力を、改めて堪能することができます。パッケージには、Miguel Angel Ordonezによる詳細なライナーノーツが同梱されています。
発売・販売元 提供資料(2026/06/02)
モリコーネ節だが、いつもとちょっと違う。ファン待望の傑作。
『STATO INTERESSANTE』(1977)
サウンドトラック
音楽 エンニオ・モリコーネ
監督 セルジオ・ナスカ
主演 ジャネット・アグレン
いつものモリコーネ節でいて、ちょっと違う、そんな
聴き心地のファン必聴の傑作の初フルCD化。同時期
の『エクソシスト2』のリーガンのテーマを想起させつつも、
独特の味わいの1曲目、フルートとギターの密やかな
3曲目、ポップなボッサの4曲目、心地よいラウンジジャズ
だが、ちょっとユニークな6曲目、ストリングスだが、
いつもとちょっと違う7曲目、リズムを強調したサンバの
10曲目、とモリコーネならではなんだけれども、他の
作品とは感触がどこか違う、それがやはりこの作品の
価値でしょう。通して聴いて美しい、という意味では文句
なく絶品。モリコーネ・ファンはファンとして、心地よいサントラ
を、という方にももちろん、というさまざまな楽しみ方を
もつ問題名盤の登場。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2008/04/06)