<リヒテル生誕111年記念企画>
世界の名だたる巨匠との共演を果たしてきたリヒテルと、ソ連が世界に誇る歴史と実績をもった四重奏団との共演を初SACD化。従来単独で発売されていた各アルバムを1枚に集成。K2HDリマスタリングを経てSACD化!伊熊よし子氏の新規序文解説付。
当時リヒテルを多く手掛けたディレクター、野島友雄氏監修による原音を追求したマスタリングを実施
「リヒテルとボロディン弦楽四重奏団の共演はお互いの呼吸を呑み込んだ自然体かつ自由な演奏。ドヴォルザークはスラヴ的な民族色を前面に打ち出し、ショスタコーヴィチはピアノと4本の弦がひとつの声となり、作曲家の心の声を代弁」~伊熊よし子氏による新規序文解説より
当時のディレクター野島友雄氏監修のもと、ビクターFLAIRマスタリングワークスにおいて、電源・ケーブル類から見直した最新のマスタリングを実施。リヒテルの表現力がより明瞭に、緻密なテクニックがより明確にわかる、精細な音作りを目指しました。リヒテルの目の覚めるような演奏は、私たちを言いしれない興奮に駆り立てます。今回のリヒテルのSACD化復刻は、日本ビクターが原盤もしくは販売権を持つ音源を取り上げます。収録場所、録音順にほぼ準拠した構成とし、各アルバムを集成しました。
リヒテルは各レーベルにライヴを含め多くの録音を残していますが、発売に関してはかなり厳密に吟味していたようです。収録を行ったものの、本人が演奏に納得せず実際はリリースされなかった音源も多数あるようで、前出の野島友雄氏によるとビクターで収録した音源のなかでもリリースできなかった音源やテイクは多く存在するとのことでした。時にはライヴが終了した後でも再度収録のために演奏を頭から行うなど、拘りと高い意識を常に持っていたとのこと。一般的にも完璧主義者としても認識されており、類稀なる集中力と緊張感を持って、この上なく練磨された演奏で聴き手を圧倒する印象が強いのがまさにリヒテル、そのものではないでしょうか。納得するまで追求する姿勢もまた、リヒテルを語る上では欠かせない要素のひとつと言えます。残された音源はいずれもリヒテルしか成し得ないピアニズムが活きており、聴き手も納得させられるものばかりです。
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タワーレコード(2026/06/25)
元々各曲単独でリリースされていた2曲のピアノ五重奏曲を、今回1枚のアルバムにまとめました。いずれも1983年にモスクワ音楽院大ホールでライヴ収録された音源で、当時のメロディアのスタッフによるデジタル録音です。リヒテルは室内楽でも多くの共演を行ってきていますが、なかでもボロディン弦楽四重奏団とは数多くの演奏により気心が互いに知れた間柄ということもあってか、ライヴにおいても良い意味での緊張感を保ちながらも流れの良い自然体の演奏を聴くことができます。解釈は2曲とも同曲の録音の中でも屈指であり、特に後半のショスタコーヴィチは大きな説得力を持つ演奏です。演奏者同士の間の取り合いや、絶妙なアーティキュレーションはこのコンビでしか成し得ない成果でしょう。今回の最新復刻では、音質面でも従来から改善を図るべくマスタリングを行いました。メロディアの初期デジタル録音特有の音の固さや細さを良い方向に持っていくべく、音楽的見地を持って演奏の素晴らしさをストレートに伝えるための再構築を図っています。これは現在のマスタリング技術向上とエンジニアのセンスによるところが大きいですので、SACDという器に合わせ、最適な効果を求めました。
今回の音源は元々デジタル録音で収録されています。CD発売時のマスターデータ(44.1kHz/16bit)を基に「K2」の技術を用い192kHz/24bitにアップコンバート後、DAコンバーター(DCS-955)でアナログ化を行った上でDSD化することにより、原音の追求を図りました。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。
尚、解説書には初出時の一部解説と、新規で序文解説を掲載しました。また、ジャケット・デザインは2曲目のショスタコーヴィチのオリジナルを採用し、解説書内にドヴォルザークのジャケット・デザインをカラーで収納しています。
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タワーレコード(2026/06/25)
<K2HDマスタリングとは>
「原音を追求したK2HDマスタリング」
「K2」テクノロジー(K2HD)では、失われた音楽情報を解析することで、それぞれに異なる倍音成分を持つ楽器ごとの音色の復元や、演奏者の音楽表現の再現までを可能にしています。本作のマスタリングでは、当時のディレクターとレコーディング・エンジニア立合いの元、「K2」の技術を使い、CDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで原音の追求を図りました。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じていただけるものと思います。
■「K2」とは
日本ビクターとビクタースタジオが共同開発した音源デジタル化における高音質化情報処理技術です。
■「K2」の理念
「元の状態に戻す・復元する」「変質させない・オリジナルのまま」、この2つの指針に基づき、「アーティストの拘りの音をオリジナルのままに再現する」これが「K2」の理念です。
■22.05kHz以上の復元(失われた情報の復元)
音は多くの倍音により構成されており、その倍音はデジタル化で失われてしまいます。「K2」は、失われた音楽情報を時間軸で解析し、デジタルマスターで失われた再生周波数22.05kHz以上の周波数を再現することにより、楽器毎の倍音の音色や、演奏者の表現を復元し、オリジナルマスターと同等の音楽表現を再現しています。
■本作独自のマスタリング
本作は、K2HDによりCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートし原音の追求を図りました。周波数領域ではなく時間軸で処理をする「K2」だからこそ実現可能な技術です。
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タワーレコード(2026/06/25)