Telefon Tel Avivが2001年に発表したゼロ年代エレクトロニカ~IDMの金字塔
『Fahrenheit Fair Enough』がリリース25周年を記念してヴァイナル・リイシュー!
1990年代後半、アメリカのアンダーグラウンド・エレクトロニック・シーンは、きわめて豊かな時期を迎えていた。全米各地に点在するアーティストたちは、大西洋を挟んで何十年にもわたり続いてきた音楽的対話の、新たな局面に参加し始めていた。ヒップホップ、エレクトロニック、ソウルが交差する地点で、彼らは独自の道を切り拓こうとしていた。
2001年9月、ニューオーリンズ出身の高校時代からの友人、Joshua Eustisと故Charles CooperによるTelefon Tel Avivは、Hefty Recordsからデビュー・アルバム『Fahrenheit Fair Enough』を発表し、その対話に加わった。
愛情を注いで作り上げられた本作について、Eustisは現在、「何か意味のあるものを提示したかった。明確にアメリカ的で、少し南部らしさもある作品を」と語っている。リリース15周年を迎えた2016年、Ghostly Internationalは『Fahrenheit Fair Enough』を、ヴァイナル盤およびデジタル・ボーナス音源を伴う形で再発した。
1990年代後半のニューオーリンズで暮らしていたEustisとCooperは、二つの音楽的潮流に強く惹かれていた。ひとつはニューオーリンズ・バウンス、デトロイト・テクノ、シカゴ・ハウスといったアメリカの定番音楽。もうひとつは、Autechre、Aphex Twin、Jegaに代表される英国のエレクトロニカだった。
本作は、ニューオーリンズのリバーベンド地区にあったEustisの実家の子供部屋で、約1年をかけて録音された。希望に満ちた時代のなかで、『Fahrenheit Fair Enough』はアメリカのエレクトロニック・ミュージックが持つ可能性を描き出した。 (1/2)
発売・販売元 提供資料(2026/07/16)
楽曲は「絶えず形を変え続ける彫刻」として構想されていた。IDMに魅了されていた二人は、そこに「少しの swagger=不敵さや粋な感覚を注ぎ込み、やや肩の力を抜きながら、同時に極端なまでにロマンティックなものにしたかった」という。
EustisとCooperは当初、「ハードなクラブ・レコード」を作るつもりだった。しかし実際には、その音楽的ルーツを誤解したファンや批評家たちによって、本作は繊細なエレクトロニカ作品として受け止められることになった。
2016年にこの音楽がいっそう現代的に響いたのは、EustisとCooperが当時思い描いていた音楽的な地図が、すでに現実のものとなっていたからだ。そして今では、誰もがアメリカ南部の音楽に耳を傾けている。
「ただ、自分たちにできるかどうか試してみたかったんだ」とEustisは振り返る。
「できるかどうかは分からなかった。自分たちが誇りに思えるものを作ること、それが目標だった」
アメリカのエレクトロニック・ミュージックにおける分水嶺であり、重要なエレクトロニック作品となった本作の25周年を記念して、新たな"Watercolor"カラー仕様による、帯付きデラックス2枚組ヴァイナルがリリースされる。
Joshua Eustisと故Charlie Cooperが生み出したこのクラシックは、IDM、エクスペリメンタル、ベース・ミュージックの境界線上に位置し、Loraine JamesやKelly Moranをはじめとする新世代のアーティストたちにも影響を与えてきた。
時代を超えた不朽の名作がついに、新たな世代のためにヴァイナル・フォーマットで帰ってくる。 (2/2)
発売・販売元 提供資料(2026/07/16)
If IDM is meant for coming down after a night of dancing to trance or house, then Fahrenheit Fair Enough is surely the sort of ambient bliss suited for bedtime. These electronic pieces are big on heavenly synth tones, while light breakbeats (augmented by computerized blips) sputter around below. The acoustic guitar on "John Thomas on the Inside Is Nothing but Foam" lends a refreshing organic element to the mix, fitting comfortably within the breakbeats. Fahrenheit Fair Enough borders on IDM and drum'n'bass at times but, for the most part, it's a soothing listen and one that'll bring you down gently. ~ Kenyon Hopkin
Rovi