<エヴェレスト原盤SACDシリーズ始動!> 【スピヴァコフスキー生誕120周年記念】
名ヴァイオリニスト・スピヴァコフスキーが演奏する珠玉のヴァイオリン協奏曲。エヴェレスト・レーベルに残された録音が鮮やかにSACDで復刻!本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからのリマスタリングによる、日本コロムビアの最新マスタリング復刻!新規解説付
ステレオ初期の録音ながらその高音質で定評のあるエヴェレスト・レーベル。アメリカで活躍したヴァイオリニスト、スピヴァコフスキーの生誕120周年を記念したこの盤は、チャイコフスキーとシベリウスの協奏曲を収録。珠玉の演奏をエヴェレストならではの高音質でお楽しみください。2026年マスタリング。CD層も今回のマスタリング音源を使用しています。
「淡水と海水が入り交じり合う河口。いわゆる汽水域だ。ヴァイオリニスト、トシー・スピヴァコフスキーの演奏スタイルには、そんな2つの水域の混在を思わせるものがある。(中略)ロマンティシズムとモダニズムの気風を併せ持った演奏を聴かせてくれる。(後略)」~鈴木淳史氏による新規序文解説より
「実際に協奏曲でもマイク3本のみで収録されていたのかを、これまで確かめることはなかったのだが、このたび日本コロムビアによってリマスターされたチャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴けば、その疑問はたちどころに解決した。明らかにソリストとトゥッティ奏者が同じ地平に立ち、極めて連続性の高い音場の中で音楽を紡ぎ上げていることが分かるからだ。(後略)」~炭山アキラ氏による新規序文解説より
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タワーレコード(2026/08/28)
1958年にアメリカの発明家ハリー・ベロックによって創設された今日でも伝説のレーベルとして特別な存在となっているエヴェレスト・レーベルは、ハリウッド映画の規格と同じ35mmの磁気テープ(エヴェレスト・レコードが使用していたのは35ミリ磁気フィルム(35mm magnetic film)と呼ばれる音声専用の記録メディア)を用いた革命的な録音方法により当時としては驚異的な高音質を獲得、瞬く間に世界中のオーディオ・ファンの注目を集めました。ハリー・ベロックが率いていた僅か4年にも満たない活動期間の中で残された音源の中には、著名な指揮者や演奏家でもこのレーベルでしか聴けない貴重な録音が数多く含まれています。ステレオ初期でありながら超優秀な録音で知られるこのレーベルは、故・長岡鉄男氏も激賞し多くのアルバムを紹介しました。その後CD時代ではOmegaレーベルを中心に、いくつかのレーベルでSACDも一部リリースされていましたが、現在では入手困難となっており、中古価格も上昇しています。録音のみならず演奏においても一過言あるエヴェレスト・レーベルを現在に蘇らせるべく、日本での販売元である日本コロムビアの技術を用い、今回最新復刻盤としてSACDハイブリッドによるセレクト企画を立ち上げました。今後不定期でシリーズ化していきます。解説書は一新し、音楽面では鈴木淳史氏の序文解説を、音響面での序文解説は炭山アキラ氏が執筆。楽曲解説は全て新規とし、複数の執筆者による文章を掲載しています。また、資料としてLP初出時の裏面解説(LP裏面)の英文を、一部を除き掲出しました。最新マスタリングによる高音質でお楽しみください。
トシー・スピヴァコフスキー(1906年12月23日 - 1998年7月20日)は現在のウクライナのオデーサ生まれ。ベルリンで学び、13歳でヨーロッパ・ツアーを行い、18歳でフルトヴェングラーに認められてベルリン・フィルのコンサート・マスターに就くなど、早くからその才能を発揮しました。1940年に渡米して以降、クリーヴランド管弦楽団のコンサート・マスター、バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番のアメリカ初演などを務めました。エヴェレスト・レーベルによるチャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、ともにロンドン交響楽団との共演。過渡期の世代らしく、19世紀的ロマンティシズムと20世紀的モダニズムを併せ持った演奏を聴かせてくれます。
チャイコフスキーは、ヴァルター・ゲールの指揮。シェーンベルクに師事し、現代作品の紹介に邁進しつつも、コンサート・ホール・ソサエティという通販レーベルで泰西名曲を数多く録音したことで知られます。その自己主張を抑えた、職人的な指揮ぶりは、このチャイコフスキーの協奏曲からもうかがえます。スピヴァコフスキーは、第1楽章と第2楽章では楽曲のロシア民謡風のメロディを冴えた音で小粋な節回しを挟みつつ甘美に歌いますが、造形がキリリと引き締まり、アーティキュレーションも清潔で、格調の高さを失うことがありません。終楽章では、快速調の部分でモダニズムを前面に打ち出し、彼の技巧の切れ味の鋭さを満喫することができます。日本盤では1961年の2度目のリリース以来、実に65年ぶりの発売となります。
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タワーレコード(2026/08/28)
一方シベリウスは、タウノ・ハンニカイネンの指揮。チェリストとしてカザルスに師事した後、指揮者に転向してヘルシンキ・フィルの首席指揮者を11年間務めた、シベリウスのスペシャリストで知られるフィンランドの指揮者です。演奏は、ハンニカイネンの作品の鬱然とした情景そのままの雄大で果てしない広がりをもった指揮が素晴らしく、その巨大な背景に乗って、スピヴァコフスキーが細く、強く、しなやかな音線で、作品の北欧的リリシズムを描きつくしてゆきます。滑らかな節回しと柔らかな旋律の歌わせ方が印象的ですが、チャイコフスキー同様、アーティキュレーションの清潔さにより、ロマン的な耽溺に陥ることがありません。そして終楽章では両者の卓越したリズム感が生きて、スピヴァコフスキーの技巧も冴え、作品の舞曲調の小気味よさと、クライマックスへ向けてひた走る迫力を存分に味わせてくれます。シベリウスは1960年の日本盤初出以来、名盤として知られ、1969年11月に日本コロムビアから1000円盤で発売されるまで、計3度発売されました。今回は同じ日本コロムビアからの57年ぶりの発売となります。
今回の復刻はエヴェレスト保有の元々の35mm 3トラック磁気テープをエヴェレスト側で96kHz/24bitにデジタル化&2chにミキシングされたリマスタリングデータを、日本コロムビアにおいて最新でマスタリングを行った音源を使用しました。今回も最新で音楽的見地を持ってマスタリングを行っていますので、ぜひ各従来盤等を比較の上、音質をご確認ください。オリジナルのマスターを尊重した上での最適なマスタリングを心がけています。SA-CD化により更に素晴らしい響きを堪能ください。また、解説書には新規の解説を収録しました。さらに初出時のオリジナルの英文解説(LP裏面)も資料として一部を除き掲載しています。
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タワーレコード(2026/08/28)