架空の映画のためのシンフォニック・サウンドトラック。文字通りシネマティックなジョー・バルビエリのニュー・アルバムはキャリア最高傑作。
ジョー・バルビエリの最新アルバムは自身がスコアを書いたシンフォニック・アルバム。"メロディ"への愛が溢れた内容で、架空の映画のための交響的サウンドトラック集、あるいは永遠に作られない一本の映画のためのサウンドトラックとして構想された。オーケストラのために書かれた10のオリジナル・テーマ(インストゥルメンタル)と、自身による1曲のヴォーカル入りトラックで構成されており、ヨーロッパ映画の残響が響き渡るような感動的な内容。最終曲のヴォーカル入りトラックでは声がひとつの楽器として溶け込み、アルバムの円環を閉じる。
かつてパンデミックの時期にオーケストレーションを研究、その成果は2021年のアルバム『愛おしき記憶』での名門コッリ・モレニチ・オーケストラ等との共演で結実した。今回はこれを発展させ、これまで共演してきた弦楽四重奏団やトリオ、ソリストたちが集まって構成された「One Love Chamber Orchestra」との共演。編成は第1ヴァイオリン4名、第2ヴァイオリン3名、ヴィオラ3名、チェロ3名、コントラバス3名、フルート2名、クラリネット1名、ホルン2名、ハープ1名、打楽器1名、ティンパニ1名からなる室内アンサンブル。
映画音楽のような作品/インストゥルメンタル音楽を作りたいという思いをずっと温めており、その思いを決定的なものにしたのがジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画『マレーナ』(2000年/音楽:エンニオ・モリコーネ)。今回ついに実現した本作では豊かな情感と繊細なニュアンスに満ちた音の世界が展開されている。
本作はイタリア映画音楽の系譜、ヴェルディやプッチーニのオペラから始まりアレッサンドロ・チコニーニ~リズ・オルトラーニ、カルロ・ルスティケッリ、さらに本人が特に影響を受けたニーノ・ロータ/ピエロ・ピッチオーニ/アルマンド・トロヴァヨーリ/エンニオ・モリコーネ等に連なる、シンガー・ソングライターの枠を越えたマエストロとしてのアルバムとして位置付けられるアルバム。
発売・販売元 提供資料(2026/08/18)