『孤独の太陽』より8年ぶりのオリジナル・アルバム。桑田の音楽的ルーツである'60~'70年代のロックをストレートに打ち出した本作は、斉藤 誠(g)、片山敦夫(key)、小田原 豊(dr)らと共に生のバンド・セッションを中心とした勢いのある作品!ブルージィなシングル曲「東京」をはじめ、「ROCK AND ROLL HERO」("No Reason コカ・コーラ"キャンペーン・ソング)、「夏の日の少年」(「タウン&カントリー」イメージ・ソング)ほか収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
本領発揮ともいえるロック・アルバム!あらゆる試行錯誤を繰り返し、納得のいくまで全精力が注がれた本作には、シングル“東京”や、“夏の日の少年”、コカ・コーラCM曲“ROCK AND ROLL HERO”など、誰もが聴いた事のある楽曲を多数収録。タイトルに恥じない仕上がり。
タワーレコード(2009/04/08)
前作『孤独の太陽』から8年の年月をあけて発表されたこのアルバム。「ここ最近、音を作りこみ過ぎてた・・・」と本人の語る本作はまるでバンドを始めたばかりのロック少年のように、気心知れたバンドメンバーと作り上げた、まさに”ロック・アルバム”メンバー全員が憧れ、影響を受けたであろう、’60~’70年代のロックサウンドの匂い、手触りが荒々しくも奥深く広がる最高傑作!!!No Reason コカ・コーラのCMで既にお馴染み”ROCK AND ROLL HERO”を始め、”夏の日の少年””少年”などのシングル曲にひけを取らない名曲揃い。彼こそ真の”ROCK AND ROLL HERO”!! (C)silva-cookie
タワーレコード(2002/10/10)
タイトルからもお分かりのとおり、今作はロック!!桑田佳祐の音楽的ルーツを垣間見せる60~70’sのロックサウンドをリスペクトした、しかも楽しんだ音作りで、さすがです。生のバンドセッションを中心にしたレコーディングにより、エッジの効いたゴツゴツした音に仕上がっています。で、そのゴツゴツっぷりがこれまたかっこいい!!ほんと、何をやってもかっこいい。CM話題になった(1)や(11)も良いけど、(5)と(8)が非常に素晴らしい。原由子がピアノを弾いた(13)も良い。うーん、聴きごたえあり。 (C)Sugisaku
タワーレコード(2002/10/09)
ブラックラベルのクワタ・サウンド。コカ・コーラの宣伝歌である表題曲のノリとテンションが全編を彩るこの一枚、去年の既発シングル的方角の図案を放り捨てて、THE BALDING COMPANYとの唾飛ばしまくりパフォーマンスをチョイスした彼に抱きつきチューしたい気分だ。いうなれば桑田の内に眠る〈ジョン魂〉大爆発の巻。トイレに行って紙が切れてたことを知るあの時のやるせない気分を、ベイベー!という咆哮でもって彼は赤裸々に表現してくれるのである。顰蹙覚悟の狂想を放ちつつ、道幅狭い迷路をくぐり抜ける姿勢は、前ソロ作の裸っぷりと比べるとエレキの滋養とパワフル・ドラムスの強風が加わった分、痛みの浮上も増したように思える。目脂で霞む光景を描き出す“東京”は、今年の夏空を暗雲で覆わせたが、あのナンバーがアルバムのピークを象る。レニクラ前史のロック・メモリーをファイリングした作品と捉えることも可能。
bounce (C)桑原 シロー
タワーレコード(2002年10月号掲載 (P89))