そもそもネオアコとは・・・・
ネオアコとは、ポスト・パンクの流れから派生した音楽ジャンル/スタイルのひとつ。ネオ・アコースティック(和製英語)の略称。
80年代中期の英国にてそれ以前に一大ムーヴメントとなっていたパンクの終焉と繋がるように、反骨的アティテュードを持ちつつ、瑞々しい「歪んでいない」ギターと美しいメロディによって青春の光と陰を映したポスト・パンク~ニューウェイブの一派。
音楽的には60年代のフォークを基調に、ソウル、ボサノヴァ、ジャズ、ラテンといった【非ロック】的な要素を取り込んだメロディ志向なロックである。
よって、一言でネオアコといっても、音楽的には振れ幅が大きい。それ故に曖昧。主要レーベルはチェリーレッド、ポストカード、クレプスキュール、初期のクリエイション等。
日本のネオアコバンドと言えばフリッパーズギターですね!
【 店長おすすめタイトル】
■Aztec Camera / High Land, Hard Rain(1983年)
ネオアコの最初の一枚はコレと決まっている。それくらい重要かつ、ネオアコを定義(?)付けたといえる作品。
1981年、グラスゴーのレーベルである「ポストカード」から「just like gold」をリリース。その後、ラフトレードより本作を発表。ロディ・フレイムの瑞々しいギターと時に熱い歌声は胸を締め付けられめまいがするほど。全曲名曲の定番中の定番。
■ご注文・お取り置きは【コチラ】
■The Style Council / Cafe Bleu(1984年)
ポール・ウェラーがThe JAM解散後にミック・タルボットらと組んだユニット。ミニアルバムを挟んで発表されたフルアルバム。
あえてロックっぽさを排除し、ジャズ、ボッサ、ソウル等を貪欲に取り込んだ音楽スタイルは、当時のJAMファンからは不評だったらしいが、歩みを止めないアティテュードは本当にパンク的である(実際の音はめちゃお洒落です)。ジャケットも、ポール・ウェラーも本当にカッコいい(惚れました)。
■ご注文・お取り置きは【コチラ】
■Prefab Sprout / Steve McQueen(1985年)
いかついジャケット(カッコいい!)とは裏腹に、硝子細工に例えられるのもうなずける、美しくも儚げなアルバム。
かのトーマス・ドルビーのプロデュースによる流麗なアコースティックサウンド、哀愁漂うメロディと緊張感のある音空間は至高。まさにネオアコ・クラシックス。泣けマス。
■ご注文・お取り置きは【コチラ】
■The Monochrome Set / Volume, Contrast, Brilliance... Sessions & Singles Vol.1(1983年)
インドの血を持つVo.ビドを中心とした、ネオアコ最重要バンドの一つであり、最も異端。ビドの出自ゆえか、エキゾチックかつ猥雑さを白黒テレビ(=バンド名)に映し出したようなCherryRedからの初期音源集。かのアンディ・ウォホールも「ヴェルヴェッツとベンチャーズを足して2で割ったとようだ」との評。ベルセバのスチュワートも大ファンと公言するなど、後世への影響は計り知れない。
ちなみに、Vol.1なので続編は?と長年疑問に思っておりましたが、33年後の2016年に突如Vol.2が発売!歓喜しました。
■Vol.1のご注文・お取り置きは【コチラ】
■Vol.2のご注文・お取り置きは【コチラ】
■Belle and Sebastian / Days of The Bagnold Summer(2019年)
映画『Days of the Bagnold Summer』のサウンドトラックという形でのリリースですが、新曲11曲に加え超名曲『Get Me Away From Here I'm Dying』の再録という嬉しい過ぎる内容。
今作はアコースティックな楽曲が多く、初期のモノクロームな雰囲気を感じさせつつも、ポップさを突き詰めた快作。メイントラックとなる『Sister Buddha』は近年の彼らの楽曲でも抜群。
YouTube 『Sister Buddha』
■ご注文・お取り置きは【コチラ】
少しでも興味を持った方はこの辺から聴いて頂き、ネオアコの森に踏み入れてください。
廃盤・生産中止タイトルも多く、ご紹介できなかったタイトルも多いですが、森の奥は深いですよ。
北花田店にコーナー作りました。【店舗詳細】
店頭にないタイトルは可能な限りお取り寄せも致します。ぜひご相談ください!
※都合により、日時、内容等が変更になる場合がございます。