かつて南青山にあった伝説のレコード店=パイドパイパーハウス店主の長門芳郎氏協力!タワーレコード新宿店「パイドパイパーハウス」オープンを記念し、フィフス・アヴェニュー・バンド、オハイオ・ノックス、ピーター・ゴールウェイの3作品が、
長門芳郎氏立ち合いのもと最新リマスタリングが施されたアナログ・レコードとしてタワーレコード限定で発売!
■12/23発売
The Fifth Avenue Band / The Fifth Avenue Band ( WQJP-123)
Ohio Knox / Ohio Knox( WQJP-125)
Peter Gallway / Peter Gallway (WQJP-124)
※2020年デジタル・リマスター / 180g重量盤 / 歌詞・対訳付 / 解説付
※ご予約はこちらから
https://tower.jp/article/feature_item/2020/11/13/0101
タワーレコード新宿店では3タイトル同時購入のお客様に先着でパイドパイパーハウス特製トートバッグをプレゼント!
【長門芳郎氏コメント】
これまでに何百回、針を乗せたか知れないThe Fifth Avenue Bandのアナログ盤。「ワン・ウェイ・オア・ジ・アザー」や「ナイス・フォークス」を初めて、聴いた時の感動は今も忘れられない。そのジェントルでキャッチーなメロディ、ポップ・ソウル系の洗練されたヴォーカル、絶妙なコーラス・ワーク、パーカッシヴに躍動するアコースティック・サウンドに先ずノック・アウトされ、「カントリータイム・ライムス」のジャジーで詩的なサウンドや「イン・ハリウッド」の切なさ募る歌声やピースフルな佇まいにも深く引き込まれていった。アルバムの過半数の曲がロス・アンジェルスで長期合宿中にレコーディングされていることから、ニューヨークの都会派バンドを標榜しながらもアルバムの端々からは、 60年代末、「サマー・オブ・ ラヴ」の余韻を残すカリフォルニアの開放的な空気、さらには、ハリウッド・バビロンの退廃の匂いさえも感じられた。このアルバムがニューヨークのしたたかさとLAのしなやかさを合わせ持つと言われる所以はそんなところにある。
これは、随分昔、CD化された際に書いたライナーノートの冒頭の文章だ。
今回、最初にアナログ再発シリーズを企画した際、真っ先に思い浮かんだのが、このThe Fifth Avenue Bandだった。1969年にアメリカで発売されたこのアルバムが70年代以降、どれほど、日本のミュージシャンたちに影響を与えてきたか、どれほど日本の音楽ファンに愛されてきたか。それは過去のことではなく、現在進行形。友人に薦められたり、クラブのDJプレイで知ったり、レコードショップで聴いたりと、きっかけは様々だろう。50年前のバンドのレコードだと教えると、驚くひとも多いようだ。
50年前、The Fifth Avenue Bandのアルバムに出会っていなかったら...
48年前、働いていた四谷のロック喫茶 Disk Chartで The Fifth Avenue Bandやオハイオ・ノックス、ピーター・ゴールウェイをヘビーローテーションでかけつづけていなかったら...
ひょっとすると、その後のシュガーベイブとの縁は生まれなかったかもしれない。
大げさでなく、僕の音楽人生を決定づけた1枚だと言っていい。これまで音楽制作を続けてきたのも、これからもレコードショップを続けていこうと思っているのも、あの日の出会いがあったからだ。
Pied Piper House 長門芳郎
パイドパイパーハウスとは
日本のポピュラーミュージックの貴重な証言者にして、豊富な知識で数々の名盤を紹介してきたポップスの水先案内人、長門芳郎氏がかつて店主を務めた南青山のレコードショップ“パイドパイパーハウス”。細野晴臣や山下達郎、大貫妙子、矢野顕子、坂本龍一、ムーンライダーズ、ピチカート・ファイヴ、南佳孝、佐野元春らのミュージシャンを始め、音楽評論家や雑誌編集者、若きクリエイターが多く出入りしていたことで、当時の音楽シーンを牽引してきた伝説のレコード店。
長門芳郎
70年代初期から後期にかけ、シュガー・ベイブ(山下達郎/大貫妙子ほか)、ティン・パン・アレー(細野晴臣/鈴木茂/林立夫)のマネージャーとして、コンサート/レコード制作に携わる。70年代末~80年代末には、南青山の輸入レコード店パイド・パイパー・ハウスの店長/オーナーを続けながら、ピチカート・ファイヴのマネージメント、海外アーティストのコンサートをプロデュース。ヴァン・ダイク・パークス、ドクター・ジョン、リチャード・トンプソン、フィービ・スノウ、ダン・ヒックス、ジョン・サイモン、ローラ・ニーロ、ピーター・ゴールウェイ、NRBQ、ハース・マルティネス、MFQ、ロジャー・ティリソンほか多数の来日ツアーを手がける。80年代末には、ヴィレッジ・グリーン・レーベル(ポニーキャニオン)、98年からは、ドリームズヴィル・レーベルのレーベル・プロデューサーとして、数多くのアルバムの制作に携わる。70年代から現在まで、数多くの洋楽・邦楽のアルバム/CDのリイシュー企画監修、アート・ディレクションを行い、その総数は2000タイトル以上。著書に「魔法のBEAT」(MF WORKS)、『パイドパイパー・デイズ 私的音楽回想録 1972 - 1989』(リットーミュージック)がある。
※都合により、日時、内容等が変更になる場合がございます。