元日の衛星生中継で話題! 巨匠メータ&ウィーン・フィル~ニューイヤー・コンサート2015
元日の恒例行事となったウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート。2015年は1961年以来、半世紀以上もの長い間ウィーン・フィルと共演しているインド出身の巨匠ズービン・メータが指揮台に立ちました。メータならではのスケールの大きな指揮ぶりと艶麗で充実した響きが、ウィンナ・ワルツをシンフォニックに仕立てていて、ずしりとした聴きごたえのあるコンサートとなりました。衛星中継され日本に居ながらにして楽しむことができたこのコンサートの模様は1月にはCDとなり、2月にはDVD、ブルーレイとなって緊急発売されます! (タワーレコード)
<CD>
<DVD>
<Blu-ray Disc>
<LP>※発売は輸入盤のみとなります。
<巨匠ズービン・メータ5度目のニューイヤー登場>
ウィーン・フィルの2015年ニューイヤー・コンサート、指揮は巨匠ズービン・メータ(1936年生まれ)が2007年以来5度目の登場です。学生時代にクラウディオ・アバドらとともに、ウィーンで名指揮者ハンス・スワロフスキーに学んだメータは、ウィーン・フィルとも所縁が深く、定期演奏会や音楽祭、海外ツアーの常連でもあり、1961年に初共演してから40年が過ぎた2001年にウィーン・フィルの名誉会員の称号を授与されています。ウィーン・フィルはメータについてこのように表明しています:「マエストロ・メータとは、50年以上にわたる音楽的なコラボレーションを経て、われわれとはとても近しい友情関係になっています」。
<ニューイヤー・コンサート初登場は5曲>
今年も例年と同じく、アンコールの定番「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」をはじめ、「ウィーンの村つばめ」「常動曲」「加速度」「酒、女、歌」などの有名曲と、「電磁気」「蒸気を立てろ!」「学生ポルカ」「自由の行進曲」など、比較的知名度が低いながらも聴きごたえのある作品が続々登場するのも聴き所の一つ。ニューイヤー・コンサート初登場曲は5曲です。
<ウィーン・フィルの響きを捉えた充実のサウンド>
鮮明な映像と音声は、たくさんの花で美しく彩られたウィーン・ムジークフェラインの黄金のホールでく広げられる音楽の饗宴を生々しく楽しむ贅沢を与えてくれます。CDは、オーストリア放送協会(ORF)収録によるTV放送の音声とは別に、2007年以来一貫してニューイヤー・コンサートのCD収録を担当してきているフリーデマン・エンゲルブレヒト率いるベルリンのテルデックス・スタジオのチームが収録に当たっています(したがってTV放送をもとに商品化されるDVD/ブルーレイディスクとは別音声・別編集・別ミックスということになります)。テルデックス・スタジオは、2000年のアーノンクール指揮の年で初めてニューイヤー・コンサートを収録し、それ以来レーベルを超えて最も数多くこのコンサートを収録するチームとなっています。収録の難しいムジークフェラインの音響特性を知り尽くした彼らならではの安定感のあるサウンドは、黄金のホールに響き渡る、香ばしく厚みのあるウィーン・フィルの輝きを見事にとらえています。一方ブルーレイディスク/DVDのサウンドは、これまた長年このコンサートの生中継を担当しているORF収録による盤石のもの。両者の聴き比べも興味深いところです。
<ホールの黄金の輝きを写しだす華麗な映像>
HD収録による精細な映像は、文字通り黄金色のホールの輝きと、美しい色とりどりの生け花に飾られた華やいだコンサートの模様を描き出します。小型の移動カメラ(キャットカム)を駆使した立体的な映像作りで、躍動感のある音楽の楽しみを伝えてくれます。
(ソニークラシカル)
【収録予定曲】
1.序曲「ウィーンの朝・昼・晩」(スッペ)
2.ワルツ「オリエントからのメルヘン」作品444(ヨハン・シュトラウス2世)
3.ポルカ「ウィーンの生活」作品218(ヨーゼフ・シュトラウス)
4.ポルカ「人が笑い生きるところ」作品108(エドゥアルト・シュトラウス)
5.ワルツ「オーストリアの村つばめ」作品164(ヨーゼフ・シュトラウス)
6.ポルカ「ドナウの岸辺から」作品356(ヨハン・シュトラウス2世)
7.常動曲作品257(ヨハン・シュトラウス2世)
8.ワルツ「加速度」作品234(ヨハン・シュトラウス2世)
9.ポルカ「電磁気」作品110(ヨハン・シュトラウス2世)
10.ポルカ「蒸気を立てろ!」作品70(エドゥアルト・シュトラウス)
11.ワルツ「エルベ河にて」作品477(ヨハン・シュトラウス2世)
12.シャンペン・ギャロップ(ロンビー)
13.学生ポルカ作品263(ヨハン・シュトラウス2世)
14.自由の行進曲作品226(ヨハン・シュトラウス1世)
15.ワルツ「酒、女、歌」作品333(ヨハン・シュトラウス2世)
16.ポルカ「粋に」作品221(エドゥアルト・シュトラウス)
[アンコール]
17.ワルツ「美しく青きドナウ」作品314(ヨハン・シュトラウス2世)
18.ラデツキー行進曲作品228(ヨハン・シュトラウス1世)
他を予定しています。
【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
【録音】
2015年1月1日 ウィーン、ムジークフェラインザールでライヴ・レコーディング
【DVD / Blu-ray Disc特典】
ニューイヤー・コンサートの生中継の休憩時間に放映されるオーストリア放送協会制作の映像作品を収録予定。
【関連商品】
ウィーン・フィルの弦楽器奏者3人と、ウィーンで活躍するピアニスト、ゴットリーブ・ヴァリッシュという4人によるピアノ四重奏団「フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン」。彼らは2015年のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートの休憩中に公演を行いました。彼らのコンサート部分は日本では放映されませんでしたが、このCDに含まれたリヒャルト・シュトラウス、ドビュッシーなどの小品はニューイヤー・コンサートの気分を高めるためにぴったりの作品と言えるでしょう。