【ジャズを極める】第3回:ピアノ・トリオを聴く!
ピアノ・トリオを聴く!
音楽をより深く楽しんでいただくための特別企画「極めるシリーズ」。ジャズ第3回のテーマは「ピアノ・トリオ」です。ピアノ、ベース、ドラムスを基本形態とするピアノ・トリオでは、情熱的/官能的/クール/ブルージーなど、それぞれの音表現を少数編成で最大限に広げていく(広がっていく)様を味わうことができます。
1.Bill Evans Trio『Waltz For Debby』
ピアノ・トリオの傑作! ビル・エヴァンスが自分のお兄さんの娘さん(当時3才)に贈った曲・アルバムタイトルでもある「Waltz For Debby」はエヴァーグリーンな美しさとあたたかさ。録音はジャズクラブ名門ヴィレッジ・ヴァンガード。
2.Walter Bishop Jr. Trio『スピーク・ロウ』
時にスウィンギン、時にブルージーな名盤! マイルスのグループの一員だったピアニストのトリオ作。軽やかなピアノ曲、高速スウィンギンな曲、夜が似合う曲、ブルースな気持ち満開の曲などなど。
3.Shai Maestro Trio『アントールド・ストーリーズ』
イスラエル・ジャズ新世代の天才ピアニスト! 美しく繊細かつ力強く大胆なピアノ、官能的に研ぎ澄まされた豊かな音色に包まれる。そのエキゾチックなアレンジはキース・ジャレットも絶賛!
4.Keith Jarrett Trio『星影のステラ<生産限定盤>』
星空を眺めながら聴きたいジャズ・スタンダード・ライヴ! スタンダードをどう演奏するのか?というジャズの醍醐味。ジャズ永遠のスタンダード「星影のステラ」のキース・ジャレット版は野外で聴きたい名演です。
5.Duke Ellington『Money Jungle』
ジャズの巨人3人による超絶トリオ作! デューク・エリントン、チャールス・ミンガス、マックス・ローチという史上稀なジャズの巨人が激しく個性をぶつけ合う1962年のトリオ作品。前衛的ですらあるエリントンのピアノに香る濃厚なロマン。
6.Enrico Pieranunzi Trio『ニュー・ランズ<完全限定生産盤>』
ジャズ・ピアノの詩人によるトリオ作! ビル・エヴァンス直系のピアニスト=エンリコ・ピエラヌンツィが、エヴァンス最後のベーシスト=マーク・ジョンソンと邂逅した素晴らしい作品。
7.Espen Berg Trio『モンステル』
北欧特有の美しい旋律! 高度なハーモニー&リズムが静寂とダイナミズムを絶妙にコントロール。ノルウェー気鋭のピアニストによる美しく響く繊細なピアノタッチが印象に残ります。
8.Thelonious Monk Trio『Trio (Remastered)』
モンクの数少ないトリオ作のこの一枚! 「Monk's Dream」や「Blue Monk」といった名曲は、管楽器がいるバンド版との聴き比べ(表現比べといえばよいでしょうか)も面白い。モンクの力強いタッチ&ピアノの高音の鳴りがグッときます。
9.Georges Paczynski Trio『Le But, C'est Le Chemin』
“ある冬の夜に見た夢”を音で描く! ヨーロッパ・ジャズ・ファンを虜にするピアニストのジョルジュ・ パッチンスキーが“ ある冬の夜に見た夢”をトリオ編成で描きます。
10.Benny Green『ライブ・イン・サンタ・クルーズ!』
数々の伝説的アーティストと共演してきた手練のピアノ! アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのメンバーとして活躍、オスカー・ピーターソンが後継者と賞讃したピアニストによるトリオの熱いライヴ盤。
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