『龍三と七人の子分たち』BD/DVD発売記念、下條アトム インタビュー
10月9日発売!『龍三と七人の子分たち』BD/DVD発売を記念して、下條アトムさんにインタビューをしてきました!
―どのような役作りをされましたか?
『北野監督作品だから、変に色なんものをくっつけて、色んなものを自分が着込んで撮影に挑むのはやめようと思いました。どれだけこの作品の中で裸になれるかというのが勝負だと思ったので、特別な役作りはしませんでした。』
―北野監督作品に参加してみてどうでしたか?
『想像していた以上に現場での緊張感はありましたね。役者が現場に入る前にそのシーンの動きも全て構築されているんですね。だからサラッとテストをしたら直ぐ本番、それについていくで精一杯でした。』
―では役作りに関して指示などはなかったのですか?
『北野監督もおっしゃってましたけど、撮影前に本読みをやったのが初めてという事で、この作品は台詞と、掛け合いのリズムを大事にされてたんですね。きっと、北野監督は役者を信頼しているので、そのままを出してもらう方が多かったように思います。僕は時々ダメだしいただきましたけどね(笑)』
―現場で監督はカメラの横に立っているのではなく、ちょっと離れたところにいらっしゃると伺いましたが、いかがでしたか?
『そうなんです、モニターのあるテントの中に入ってみてました。助監督がそれを私に伝えに来てくれる感じです。監督なりの思いやりと気遣いなんだと思います。メイキングにも収録されていますが、大声で“はい、オッケー!”と聞こえてこないので出来が良かったのか、悪かったのか、わからなくて少々不安でしたね(笑)でも、テントから出てくる監督が笑っていらっしゃると、それだけでホッとするんですよね。』
―共演者の方々と相談や、お話する機会はあったのでしょうか?
『撮影が早いので、そんな暇がない。
“集まってくださーい”って助監督が呼びにきて、耳の聞こえにくい人も、“あーい?”って言いながら(笑)、“はい、ここに座ってくださいー!、はいよーい…”ってもう始まるの?っていう早さだから、提案するとか、話し合うとかの時間がなかったです。』
―メイキングにもおもしろいエピソードなども収録されているようですが。
『劇団で先輩だった中尾さんに僕がいじられるとみんなが笑ってくれて。楽しくやっていましたね。お互い懐かしかったし、嬉しかったんですよ。メイキングにも収録されていますが、走ったりするシーンで、藤さんに“よく走るよなー”って、正臣さんが、“俺だったら5メートルで、あんなの…アトムよく走るなー”って、彬さんが“おいアトム、走ってるだけでいいよ。そのカットだけであといらないから!それだけ、採用されるんじゃない?”とか、そうやって、いじられてましたね。こっちは必死で走ってましたけどね(笑)みんなもう暑くてヘロヘロでしたからね。僕だって、2つ3つしか歳が違わないんですけどね。頭はらずに、体はって色々させていただいたって感じですね。』
―パチンコのシーンでは殴られてましたよね。
『あの箱は2つしか用意してなかったそうです。撮影用に飴で作られているものなのですが、一回目の本番で上手く転げられなかったんです。あれ結構痛いんですよ。メイキングでも映ってますけど、頭を切らないように丸い防具を付けているんですが、それでも結構な衝撃でした。撮影初日からこのシーンでしたから、もう御愁傷様でしたよ(笑)北野監督作品には以前うちの親父(下條正巳)も出てまして、ビートたけしさんとの共演作では、親子揃って殴られ役者になりました(笑)』
―ここは見てほしいなどのシーンはありますか?
『そりゃ、全部ですよ(笑)ただ僕のところはスルーしてくださいね…(笑)
でも、メイキングは結構長尺なので、メイキングも本編と同じぐらい面白いと思いますよ(笑)』
【担当こぼれ話】
最初のシーンがパチンコのシーンだったため、パチンコはやってみようと挑戦したそうです。5万円ぐらいすっちゃったそうです…!
助監督さんのお話や、共演者さんのお話など色々お話していただき、短い時間でしたが、楽しい時間となりました。下條アトムさんありがとうございました!
Text:Naomi Jomori
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