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レインボー伝説の1980年〈モンスターズ・オブ・ロック〉音源

Rainbow

1980年8月16日、イギリスのドニントン・パークで開催された第1回『モンスターズ・オブ・ロック』はイギリス初のハード・ロック/ヘヴィ・メタル・フェスティバルだ。レインボーを筆頭に、ジューダス・プリースト、スコーピオンズ、サクソン、ライオット、エイプリル・ワイン、タッチが出演したこのフェスは、今や伝説となっている。ヘッドライナーを務めたレインボーのラインアップはリッチーに加えてコージー・パウエル(ドラムス)、グラハム・ボネット(ヴォーカル)、ドン・エイリー(キーボード)、ロジャー・グローヴァー(ベース)というもの。名盤の呼び声も高いアルバム『ダウン・トゥ・アース』と同じ布陣である。コージーとグラハムにとってレインボーでのラスト・ライヴとなってしまったこの公演からは、オムニバス・アルバム『モンスターズ・オブ・ロック』(未CD化)に「スターゲイザー」と「オール・ナイト・ロング」が収録された。またレインボーの『ファイナル・ヴァイナル』(1986)に「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」が初収録されたことから、フル・ヴァージョンの音源が存在するという説が、ファンの間で根強かった。また、イギリスのTV局が当日のライヴを撮影。約30分の抜粋版がフィルム・コンサートなどで上映され、2015年にボックス・セット『ア・ライト・イン・ザ・ブラック 1975-­‐1984』にDVDとして初収録された。『ファイナル・ヴァイナル』から約30年のあいだ未発表音源が公になることがなく、もはやテープが永遠に失われてしまったと悲観的な憶測すら流れていたが今回、当時のマスターが奇跡的に発掘され、公式リリースされることになった。

レインボー屈指の名演として知られるこのライヴは、「アイズ・オブ・ザ・ワールド」からスタート。12分半に及ぶ「虹をつかもう」やコージー一世一代のドラム・ソロから「ロスト・イン・ハリウッド」への怒濤の展開、アンコールで披露されるキャロル・キング作の「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」から「ロング・リヴ・ロックンロール」に雪崩れ込むアンコールなどが臨場感あふれるクリアーな音質で収録されている。これが最後のライヴとなるコージーに対して感極まったグラハムが「コージー・パウエル!」と連呼したのは有名なエピソードだが、その音声を再体験することが可能となったのも重要だ。「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」が「虹の彼方に」からメドレー形式で「スターゲイザー」へと繋がっていくドラマチックな盛り上がり、そしてオムニバス盤では短く編集されていた「オール・ナイト・ロング」のフル・ヴァージョンなど、既発曲も再構成によって生まれ変わった。アンコールではリッチーのギター破壊が観衆の度肝を抜く。「キル・ザ・キング」のバッキングに乗せてストラトキャスターを粉砕する狂気のパフォーマンスは、『モンスターズ・オブ・ロック』をただの夏祭りに終わらせることがない殺気に満ちたクライマックスへと導いていく。当日演奏された「ラヴズ・ノー・フレンド」「銀嶺の覇者」の音源は残念ながら現存しておらず、本作への収録はならなかったが、このライヴ・ドキュメントは全ロック・ファンの魂を燃え上がらせる熱気にあふれている。

さらに初回限定盤にはDVDヴァージョンも再収録。オーディオ&ヴィジュアルの両面から伝説の『モンスターズ・オブ・ロック』に肉薄する作品となっている。日本語字幕付/日本語解説書封入!!

 

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タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2016年04月19日 16:41

更新: 2016年06月07日 20:00