PJBEレジェンズ ~伝説のフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル アンコール・プレス10タイトル
様々なオーケストラを渡り歩いていた英国のトランペット奏者、フィリップ・ジョーンズによって1951年に結成されたフィリップ・ジョーンズ・ブラス・サンサンブル(PJBE)は、世界中の金管楽器奏者たちに新しい道を切り拓いてみせました。
ひとつは、活動の初期段階からガブリエリの作品をレパートリーの中核に据えて、英国の古楽系演奏家たちと共演し、バロック・ブームの尖兵となったこと。当時の音楽学者たちからは、ルネッサンス最終期の作曲家として、技法的にやや稚拙と見なされていたガブリエリの作品を、実際に鳴らしてみたら、こんなにも素晴らしい音楽だったと証明してみせたのです。この華やかな響きにのって、英国の古楽界は大いなる人気を博し、急速な発展を遂げました。
もう一つは、ブラス・アンサンブルというスタイルを確立したこと。トランペット、トロンボーン、ホルン、テューバという通常のオーケストラで使用されている金管楽器だけで演奏することによって、オーケストラのメンバーだけでも高度な音楽体験ができることを知らしめたのです。カナディアン・ブラスなど現在、世界中で活躍している同スタイルのグループは、すべてPJBEにそのルーツを得ています。
リーダーであるジョーンズの引退によって、PJBEは1986年にその幕を下ろしますが、後継としてのロンドン・ブラスは、今も世界中を飛び回っています。彼らの全盛期を記録した貴重な10枚を是非この機会にお聴きください!
とっておきのオススメをご紹介
フェスティーヴ・ブラス
通常の10人によるアンサンブルではなく、このレコーディングのために、ロンドンじゅうのオーケストラから腕利きプレイヤーを集めた大編成によるアルバムです。まさに雰囲気はお祭り気分。コープランド、ヤナーチェク、リヒャルト・シュトラウスなど、有名どころの華麗なファンファーレが並びますが、パブロ・カザルスの神を讃える秘曲(ストコフスキー編曲!)が必聴でもある一枚です。
カテゴリ : Classical | タグ : CLASSICAL セール
掲載: 2016年08月20日 12:03