私のお勧め♪『癒しの美メロピアノ』(新宿店)
私たちは時として日々「癒し」の世界を求めています。その求め方は人様々ですが、音楽から届けられる癒しの効果は計り知れません。時としてそれはまるで偶然の出会いのような瞬間でもあります。私のセレクト「癒しの美メロピアノ」は、疲れた心が、そっと落ち着くような演奏を集めてみました。このアルバムとの出会いを通して、少しでも日常の生活にその出会いを届けられたらと思っています。
Selected by
新宿店/tora(クラシック担当)
クラシックを中心に、映画、美術、文学・・・日々新たな芸術との出会いを探し ています。
イェローン・ファン・フェーン/サンドラ・ファン・フェーン/ドゥー・フォンダ『Arvo Part: Fur Anna Maria - Complete Piano Music』
イェローン・ファン・フェーンと、サンドラ・ファン・フェーンは、共に夫婦でミニマル・ミュージックを得意とするピアニストです。これまで数多くの現代作曲家のピアノ曲のアルバムを発売しています。その中でも、このペルトのピアノ作品集は、まさに美メロの極みです。ペルトの楽曲は、映画、ガス・バン・サント作「ジェリー」やトム・ティクバ作「ヘブン」といったさ品で楽曲が使用されています。その美しく哀愁漂う音楽は、聴く者の心にそっと寄りそうかのような癒しの薬のようです。二人が奏でるそのピアノの音色にそっと耳を傾けてください。
ヴァレンティーナ・リシッツァ『Chasing Pianos - Piano Music of Michael Nyman』
ウクライナ出身の女流ピアニスト、ヴァレンティーナ・リシッツァ。YouTubeでの演奏をきっかけに一躍有名になったピアニストです。Deccaレーベルからリリースされている「Royal Albert Hall」を始め、「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集」や「リスト:ピアノ作品集」等々、その圧倒的な技巧力の演奏は高い評価を得ています。多数発売している中で現代作曲に挑戦したこのマイケル・ナイマンのピアノ作品集は、他のアルバムとはまた異なった印象を聴き手に与えてくれます。終始うっとりとナイマンの作品は、リシッツァの演奏により更に深みを帯び私たちをその世界にゆっくりと導いてくれます。
George Winston『オータム』
ジョージ・ウィンストンの「あこがれ/愛 (Longing/Love)」という作品をご存じでしょうか。トヨタ・クレスタのCM曲等で使用されたこともあり、名曲として挙げられます。1980年に発売された 『オータム』に収録されておりこのアルバムは当時ダイヒット。2017年にリリースした『スプリング・カルーセル』に伴い、名アルバムが再発売されました。一度聴くと忘れられないそのピアノのメロディーは、まるで恋のように甘く切ない。その余韻はいつまでも消えることはありません。
Ludovico Einaudi『シネマ・ベスト』
イタリアの作曲家、ルドヴィコ・エイナウディ。これまで多数の映画やドラマの音楽を手掛けており、日本でも度々来日公演をはたしています。エウナウディと言えば、2011年に大ヒットを記録したエリック・トレダノ監督『最強のふたり』の音楽を担当。この映画でエイナウディの音楽を初めて知った方も多いはず。このアルバムは彼が手掛けた選りすぐりの映画楽曲が収録されたベスト盤。勿論『最強のふたり』も収録されています。
ヨーヨー・マ『ヨーヨー・マ プレイズ・モリコーネ(Blu-spec CD2)』
まさに究極の美メロです。モリコーネの数々のあの名曲が、名手ヨーヨー・マによって奏でられています。モリコーネの切なさつもったメロディーは、チェロ演奏にぴったり。いやそれ以上です。仮に収録楽曲を聴いたことがない方、好きな音楽ジャンル関係なく、心から癒されまくる美しき調べに満ち溢れているアルバムです。
タグ : タワレコ名盤セレクション
掲載: 2020年06月05日 13:13