〈オータム・ジャズ・キャンペーン 2020〉「ジャズ・ピアノ」名盤セレクション
タワーレコードが厳選した「ジャズ・ピアノ」の名盤から絶対にはずせない10作品をご紹介!
ジャズのメイン楽器の一つである「ピアノ」。ジャズ・ピアノ・レジェンド、ビル・エヴァンスからオスカー・ピーターソン、キース・ジャレットまで、「ジャズ・ピアノ」を語るうえで外せない名盤をご紹介!
Bill Evans (Piano)『ワルツ・フォー・デビイ +4(SHM-CD)』
NYの名門ジャズ・クラブでのビル・エヴァンス・トリオ最高のライヴにして最高傑作。スタンダード・バラードでの知的なリリシズムの極みに圧倒され、代表曲である名曲“ワルツ・フォー・デビイ”のロマンティックなメロディが心を打つ。不朽の名盤。
Bill Evans (Piano)『ポートレイト・イン・ジャズ +1(SHM-CD)』
ビル・エヴァンスが自身としては歴代最強トリオで吹き込んだジャズ史上最高のピアノ・トリオ・アルバム。スタンダード“枯葉”、ディズニー・ソング“いつか王子様が”の名解釈と マイルス・デイヴィスとの共作の名曲“ブルー・イン・グリーン”まで捨て曲無し。
Bud Powell『ザ・シーン・チェンジズ +1(SHM-CD)』
“ビバップ”系ピアニスト、バド・パウエルのブルーノート・レーベルでの傑作。収録曲は全曲バドのオリジナル曲で、“クレオパトラの夢”はTV、CMでも頻繁に使われ、ブルーノート・ヒットとして有名。快速なスイング・ビート、流れるようなフレーズが圧巻。
Keith Jarrett『ザ・ケルン・コンサート(SHM-CD)』
75年ドイツのケルンでのキース・ジャレットのソロ・ピアノ・コンサート。曲目はなく全編完全即興による演奏。そのときのインスピレーションを鍵盤で音に変え、響きあう一つ一つの音が美しい。天才ピアニストの神業の瞬間をとらえたドキュメントともいえる内容。
Keith Jarrett『メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー(SHM-CD)』
キース・ジャレットの数あるソロ・ピアノ・アルバムの中でも初めて全曲ロマンティックなスタンダード曲で構成された美と静寂に満ちた傑作。20世紀という時代の終わり、1999年にリリースされた、過ぎてきた時間を振り返るようなジャズ・バラード・アルバム。
Oscar Peterson Trio『プリーズ・リクエスト(SHM-CD)』
カナダ生まれの技巧派のピア二スト、オスカー・ピーターソン。1964年録音の本作はオスカー・ピーターソン・トリオがまるで客席からのリクエストを受けて演奏したかのような、スタンダードやボッサの数々の名曲・名演を収録した傑作。リラックス&エンジョイ。
Walter Bishop Jr. Trio『スピーク・ロウ(HQCD)』
名ピアニスト、ウォルター・ビショップ・Jrの名盤で、1961年に幻のレーベルJAZZTIMEからリリースされた通好みで知られる逸品。決して派手なプレイではなく、いぶし銀のプレイが光る。タイトル曲は同曲の名演、他も名スタンダード・ナンバーがそろう。
McCoy Tyner『バラードとブルースの夜(SHM-CD)』
ジョン・コルトレーン・カルテットのピアニスト、マッコイ・タイナーのインパルス・レーベル3作目のリーダー・アルバム。ここではアグレッシヴなプレイはお休みで、スインギーでリラックスした演奏で聴かせるバラードとブルースのスタンダード・アルバム。
Thelonious Monk『セロニアス・ヒムセルフ +1(SHM-CD)』
独自のメロディ&ハーモニー解釈とつっかえたようなリズム感、そこに独特の間が加わったソロ・ピアノ演奏となれば天才モンクの独壇場。本作は’57年にニューヨークでレコ―ディングされた1枚で、自作曲2曲とスタンダード曲で構成された充実の1作。
Red Garland『グルーヴィー(SHM-CD)』
タッチが軽やかなピアノと気分がウキウキするようなスイング感に浸りたいなら本作を。レッド・ガーランドがトリオでレコーディングした57年の代表作。メロディがたった2音で出来ているデューク・エリントン作曲の“Cジャム・ブルース”は名演。
掲載: 2020年10月07日 10:00
更新: 2020年10月07日 00:00