【追悼】アントニオ・メネセス (チェロ奏者) 66歳
1957年、ブラジル・レシフェ生まれの世界的チェロ奏者、アントニオ・メネセスが2024年8⽉3⽇(土)スイスのバーゼルで亡くなりました。死因は膠芽腫(こうがしゅ)でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。
(タワーレコード)
アントニオ・メネセス
1957年、ブラジル・レシフェ生まれのチェロ奏者。音楽一家で育ち、10歳からチェロを始める。16歳の時渡欧し、アントニオ・ヤニグロの門下生として学ぶ。77年にミュンヘン国際音楽コンクールで1位、82年にモスクワのチャイコフスキー国際コンクールで1位と金賞に輝く。以降、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、ウィーン・フィルなど世界の主要オーケストラ、カラヤン、ヤンソンス、ヤルヴィ、アバドら名指揮者と共演。ザルツブルク、プラハの春など音楽祭にも招かれるなど世界の桧舞台で活躍するほか、録音も活発。98~2008年にはピアノ三重奏団のボザール・トリオにも参加。また、2008年よりベルン音楽院で後進の指導にあたっている。
(CDジャーナル)
【参考映像】メネセスが弾くバッハの無伴奏チェロ組曲第1&6番
※ 現在入手可能な主なディスクをご紹介いたします(2024年8月6日現在)
3度目のバッハ:無伴奏チェロ組曲の全曲録音
2023年4月5日、サンパウロでの録音。モダン・チェロの渋く底光りのする美音を駆使し、流麗なテクニックと生命力豊かなリズム、オーソドックスな解釈により、自然に作品を語らせた演奏です。初めてこの曲集に触れる方にもおすすめの王道のバッハ演奏です。
『夢のあとに』~フランク、ドビュッシーのチェロ・ソナタを収録
2023年4月10日、サンパウロでの録音。注目のピアニスト、クリスティアン・ブドゥ(2013年、第25回クララ・ハスキル国際ピアノコンクールでブラジル人として初めて優勝)とのデュオ・アルバム。フランク(ヴァイオリン・ソナタからの編曲)、ドビュッシーのチェロ・ソナタを2本の柱とし、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、サン=サーンスの有名なチェロ小品を組み合わせた、魅惑のフレンチ・プログラムです。
チャイコフスキー国際コンクール優勝30周年記念盤(CD-R)
2012年1月、セージ・ゲイツヘッド(イギリス)での録音。1982年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝を果たしてから30周年のアニヴァーサリー・イヤー(2012年)に録音したコンチェルト・アルバム。"世界初録音"のハンス・ガルと、メネセスにとって"初録音"となるエルガーの"2つの初録音"を組み合わせたチェロ協奏曲集です。
メネセスのその他のCD/ブルーレイ
カテゴリ : Classical
掲載: 2024年08月05日 00:00