クラリネットの貴公子、赤坂達三による約6年ぶりのニューアルバム
日本でただひとり、ソロクラリネッティストとして活躍する、クラリネットの貴公子、赤坂達三の実に6年ぶりのニューアルバム、そしてデビュー20周年記念アルバムです。
本作での収録曲は赤坂本人が強く望んでいた「アーティストとして最盛期の今しか残せないであろう」超絶技巧曲集。パリ・コンセールバトワール(パリ国立音楽院)の歴代作曲家がパリ音楽院の試験曲として作曲した各曲は、当代一流の名門音楽大学の試験曲というだけあって、最高難度の技巧、高い音楽性が要求される曲ばかりです。サン=サーンスのオーボエ・ソナタは赤坂のオーボエに対する想いから、クラリネット版での世界初レコーディング。アンコールピースとして、オーリックの映画音楽「赤い風車~ワルツ」も収録、フランス・パリに自身の音楽的ルーツを置く赤坂達三ならではの、まさにオマージュ・ア・パリです。中には一般に知られていない秘曲といえるものもあり、その手のファンにはまさに垂涎の1枚です。レコーディングはDSDレコーディング、SACDハイブリッド盤でのリリースで、クオリティは万全。
共演ピアニストは長く赤坂の女房役を務める浦壁信二。赤坂と浦壁はパリ国立音楽院の留学組みで実に25年来の仲ですが、まさに肝胆あい照らし、酸いも甘いも知り尽くした二人ならではの絶妙のアンサンブルは圧巻です。いわゆるグランドピースアルバムではありませんが、世界的に認識されている最高難度の名曲の数々は、今の赤坂を世に問う1枚として金字塔的存在。
【プロフィール】
ソロ・クラリネッティストとして主要オーケストラ、クヮルテットとの共演及びリサイタルで活躍している赤坂達三は、国立音楽大学で学んだ後、渡仏。パリ国立高等音楽院(パリ・コンセルヴァトワール)、ベルサイユ国立音楽院、パリ・ポール・デュカス音楽院をすべて一等で卒業。
1987年パリ国際音楽コンクール第1位、1991年トゥーロン国際音楽コンクール第3位、日本木管コンクール第1位、日本クラリネットコンクール1位なしの第2位。そして朝日新聞社賞、楽友協会音楽賞受賞など輝かしい受賞歴を持つ。
国際クラリネット協会のパメラ・ウェストン女史から“40年来の偉才”と絶讃されたその最高の技術と深い音楽性は、正統派クラリネッティストとして高い評価を得る一方、親しみやすい民謡曲やポップスなど様々なジャンルもレパートリーとし、層の厚いファンを獲得している。
CDはソニー・クラシカル、ビクター、マイスターミュージックより多数リリースされている。
2000年6~7月、ウィーンのアルティス・クヮルテットと日本ツアー。さらにはウィーン・フィルでコンサートマスターとして活躍したダニエル・ゲーデが率いるゲーデ・トリオと2002月10月に日本ツアーを行う。彼らとの共演で実現した最新CD『ブラームス、モーツァルト:クラリネット五重奏曲』(ソニー)は各方面から好評を博している。
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