レイ・ヴォーンが愛した伝説のブルースマン、ホウジア・ハーグローヴ
ブルースに生涯を捧げた男が絞り出す歌に、ギターの音に、誰がかなうものか!
テキサス・ブルース鉱脈の奥深くで50年間密かに輝き続けた天然金塊(ルビー:ゴールデン・ナゲット)ブルースマン、ホウジア。彼こそ、ライトニン・ホプキンスのようなタフなテキサス・カントリー・ブルースと、スティーヴィ・レイ・ヴォーンのようなモダンなアンプリファイド・ブルースとを繋ぐ存在だ。
若きジミー・ヴォーンが彼を観るためにゲットーの黒人クラブに通い続けジャム・セッションも経験し、それが弟レイ・ヴォーンにも大きな影響を与えたという。1929年生まれの81歳。余分なものは足さない。ただシンプルに、己のブルースを弾き続けるのみ。シャッフルもスローもファンキーもバラードも、何を演っても自分の音にしてしまう。ここに、ダイアルトーン・レコードの強力サポートのもと彼の最高傑作が誕生した。
掠れ声で木訥と歌いギターを掻き鳴らすスロー・ブルース。ファンキー物のバタ臭さも場末な雰囲気で最高。無名人かと思いきや、2008年には“オースティン音楽の殿堂”入り、ジミー・ヴォーンが「影響を受けたブルースマン」と尊敬しているとか。とても2010年に録音されたとは思えないテキサス・ゲット・ブルースをどうぞ!
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