いよいよ入荷!今、蘇る幻の演奏!クニャーゼフ渾身のバッハ
クニャーゼフ初となるバッハ:無伴奏チェロ組曲全集の再登場です。1979年ガスパル・カサド・チェロ・コンクール3位、1987年トラパーニ国際室内楽コンクールで1位、1990年チャイコフスキー国際コンクール・チェロ部門で2位を獲得するといった輝かしい受賞暦の影で、10代後半に突然みまわれた難病、演奏旅行中の交通事故、最愛の妻の死など、数々の苦難を乗り越えてきました。そうした強い精神力をもつクニャーゼフだからこそ奏でられた、真摯で敬虔なバッハへの姿勢がここにあります。ゆるぎない低音に支えられた、芯の太い表現力。ここまで強い気持ちがこめられた無伴奏チェロ組曲は、他では聴けません。また、本作品にはクニャーゼフ自身が編曲した、シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ No.2 BWV.1004 より)が収録されています。世界初録音となるこの作品は、ヴァイオリンでの演奏とはまた違った角度からの、骨太な表現がお楽しみいただけます。彼にとっての再録となるワーナー盤(2003年9月、パリでの録音)が、ビッグ・セールスを継続したのも記憶に新しいですが、精神性に溢れる本盤も傾聴すべきアルバムと言えるでしょう。
【曲目】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全集
同:シャコンヌ(クニャーゼフ編)
【演奏】
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)
【録音】
1996年