リサ・バティアシュヴィリ~DGへの移籍第1弾は20世紀の作品集
DGへの移籍第1弾は20世紀の作品集
才色兼備のヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリ移籍第1弾。ソビエト連邦で政治的事件や抑圧によって大きな影響を受けた作曲家たちに焦点を当てた選曲。彼女自身も1991年のグルジアの動乱から家族とともにドイツに亡命していることからも興味深いアルバム。現代音楽の古典ともいえるショスタコーヴィチの傑作とラフマニノフの美しいヴォカリーズ。リサと同国であるグルジアのギヤ・カンチェリのムード溢れる「V&V」、エストニアのアルヴォ・ペルトによる崇高な「鏡の中の鏡」と20世紀全体を広範に扱ったアルバム。作曲家でもあり、現代作品の指揮に特に定評のあるサロネン指揮のバイエルン放送響、そして、ピアノはグリモーという豪華共演者も魅力的なアルバムです。
【リサ・バティアシュヴィリ】
グルジアの首都トビリシに生まれ、1994年からミュンヘンに居を移し、ミュンヘンの音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事とで研鑽を積んだバティアシュヴィリ。1995年、シベリウス・コンクールに史上最年少の16歳で出場し2位入賞、2001年にはBBCが立ち上げた“New Generation Artists”の初代メンバーに選出され、BBCプロムスでのデビューはBBC Music Magazineで“本年最も傑出した存在”と称賛されました。2003年にはシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でレナード・バーンスタイン賞を獲得し、その後ボン国際ベートーヴェン音楽祭ではベートーヴェン・リング賞を獲得しています。
【曲目】
1. ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品99
2. ショスタコーヴィチ:《7つの人形の踊り》から 抒情的なワルツ(編:タマーシュ・バティアシュヴィリ)
3. カンチェリ:ヴァイオリン、弦楽合奏とテープのための《V&V》
4. ペルト:鏡の中の鏡
5. ラフマニノフ:ヴォカリーズ
【演奏】
リサ・バティアシュヴィリ(Vn)
エレーヌ・グリモー(p)(4,5)
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)、バイエルン放送交響楽団(1-3)
【録音】
2010年5月6-9日(1-3)、2010年11月27日 パリ(4,5)
【関連タイトル】