仲道郁代&P.ヤルヴィ~ベートーヴェン:ピアノ協奏曲録音完結
充実の仲道郁代、ついに「ベートーヴェン道」の終着点へ。
2007年に完結した「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」最終巻の「第30番・第31番・第32番」が2007年度レコード・アカデミー賞を受賞するなど、日本を代表するベートーヴェン解釈者としての名を一挙に高めた仲道郁代。その仲道によるベートーヴェン演奏の総決算として、2004年6月録音の第3番と第5番「皇帝」(SA-CDハイブリッドおよびDVDビデオで発売)に続く「ピアノ協奏曲全集」の完結編です。
収録曲は、ピアノ協奏曲第1番、第2番、第2番の初期形態で終楽章として構想されていた「ロンド変ロ長調」、そして第4番の4曲。対向配置にした弦楽パートに古楽器のトランペットとティンパニを使い、各モチーフの有機的な結びつきを次々に解き明かしてゆくヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルとともに、仲道はそれぞれの作品に込められたキャラクターを鮮やかに描き分けていきます。第1番と第2番は、青年作曲家・ピアニストであったベートーヴェンの姿を彷彿とさせる爆発的なエネルギーに満ち、第4番では円熟を刻印した内省的・瞑想的な作風が支配的であり、古典派とロマン派の橋渡しをした作曲者の真の姿を明らかにしています。
ベートーヴェン:
DISC 1
1. ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
2. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
3. ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 WoO7
DISC 2
4. ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
【演奏】
仲道郁代(ピアノ/スタインウェイ)
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
【録音】
2006年7月12-18日 ベルリン,フンクハウス・ケーペニック(旧スコアリング・ステージ)