注目アイテム詳細

あのスタックス・ボックスがヴァージョン・アップして再復刻

stax

ソウル音源の宝庫であるスタックス/ヴォルト・レーベルのシングル全244曲を収録し、その全貌をとらえた歴史的9枚組ボックス・セット。今回、アトランティック・レコードの創立60周年特別企画として2007年にリマスター復刻された同ボックス・セットが、高音質のSHM-CD仕様にヴァージョン・アップされて堂々の再復刻!

■SHM-CD仕様(今回の改訂版のみ)
■2007年24ビット・デジタル・リマスタリング
■スペシャル・ブックレット(420P)
・スタックス・ヴォルト物語(ロブ・ボウマン著/鈴木啓志・訳)
・アーティスト・プロフィール/曲解説(桜井ユタカ)
・スタックス・ヴォルト全チャート・アクション
・歌詞
■別冊フォト・ギャラリー(今回の改訂版のみに封入)
・ファン感涙の大型シングル盤サイズのブックレット(185mm X 185mm)、
・豪華カラー28P
・レア画像満載
・シングル盤のジャケット、レーベル、オリジナルのアメリカ盤はもとより、日本、イギリス、ドイツ、イタリア、オーストラリアなど各国盤もフィーチャー
・貴重なオリジナル・アルバム・ジャケット
・アーティストの写真がフィーチャーされた楽譜
・ビルボード誌等に掲載された広告
・ファン向け雑誌の表紙
・便利なアーティスト+曲・インデックス

WHAT'S STAX?スタックス・レコードは1959年テネシー州メンフィスで、白人銀行員ジム・スチュワートとエステル・アクストンの姉弟によって設立されたインディのレコード会社。レーベル名STAXはスチュワート(Stewart)のSTとアクストン(Axton)のAXからとったもの。(ヴォルトはスタックスのサブ・レーベル) 

61年、カーラ・トーマスの「Gee Whiz」の発売権利をメジャーのアトランティックが獲得して全米規模でヒット。これがスタックスとしての記念すべき初ヒットとなった。以後、マーキーズ、ルーファス・トーマス、ウィリアム・ベル、ブッカーT.&MG'sなど多くのアーティストが登場した。そして62年、オーティス・レディングが現れる。彼がスタジオの余り時間に録音した「These Arms Of Mine」がリリースされると瞬く間に大ヒットし、オーティスとスタックスの存在はアメリカの音楽シーンに広く知らしめることになった。オーティスの人気に牽引されるように、スタックスからの作品は徐々に大ヒットするようになり、サム&デイヴ、エディ・フロイド、ジョニー・テイラー、さらに無数のローカル・アーティストたちが作品を出した。

スタックスからでるソウル・レコードは、”スタックス・サウンド”と呼ばれて南部を中心に人気を集めた。その特徴はブルースとゴスペルに根ざしたサウンドで、北部のモータウンが都会的に洗練されポップになっていったのに対し、スタックスのサウンドはあくまで黒さを全面に打ち出したものだった。スタックスは、メジャーのアトランティックが配給を行うことでヒットを出していたが、看板シンガーのオーティス・レディングが他界したことをきっかけに配給から手を引かれ、オーティス同様にスタックスの看板を背負っていたサム&デイヴがアトランティックに引き上げられたことでスタックスは大きな打撃をうけることになる。

しかし、メンフィスのラジオDJだったアル・ベルが運営を立て直し、それまでプロデューサー/ソングライターとしてスタックスを支えていたアイザック・ヘイズが表舞台に登場し、71年に映画『シャフト』のテーマ曲が全米ナンバーワン・ヒットとなる。また、ステイプル・シンガーズやドラマティックスもヒットを放ち、スタックスは第2黄金期を形成することとなった。72年にスタックスのアーティストを集めてロスで行った伝説的イヴェント「ワッツタックス」は、その最大の成果として語り継がれている。しかし、その後ヒットに恵まれなくなったスタックスは76年に倒産。作品の権利はファンタジー・レコードに買収され、後にファンタジーがコンコードに統合されたことでスタックスはコンコード傘下となる。

2006年、コンコードはスタックスを正式に復活させることを表明し、2007年にレーベル設立50周年を記念したベスト編集盤をリリース。以降も新旧アーティストの新録アルバムも精力的にリリースし続けている。

カテゴリ : ニューリリース | タグ : リイシュー ソウル復刻&発掘

掲載: 2011年04月18日 17:00

更新: 2011年04月19日 17:33