オマーラ・ポルトゥオンド&チューチョ・ヴァルデス13年振り再共演アルバム
キューバ音楽を代表する女性歌手オマーラ・ポルトゥオンドと、キューバン・ジャズ・シーンで金字塔を打ち立てたピアニスト、チューチョ・ヴァルデスが久々にタッグを組んだ!
2011年4月現在で80歳を超えキューバ音楽シーンの最長老歌手となったオマーラは、15歳だった1945年にデビュー。“フィリピンの恋人”のニックネームのもと長年活動してきた彼女ですが、その名が世界的に知られるようになったのは、あの『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に参加したときでした。その後2008年には『グラシアス』をリリースし、同年に行われた来日公演でも年齢を感じさせない若々しい歌声を披露してくれました。
一方、1970年代よりキューバン・ジャズを発展させてきたバンド“イラケレ”を率いてきたチューチョ・ヴァルデスは、幾度もグラミーを受賞した世界的なピアニスト。アメリカのジャズ・プレイヤーとの絡みも多いですが、一方でキューバ音楽への造詣の深さを示す作品を数多くリリースしてきました。
その2人は1997年の『運命の競演』という作品で一度コラボ作を発表しているので、これは約13年振りの2人による作品となります。なんでもオマーラのアルバム『グラシアス』でチューチョがゲスト参加したことが今回の再共演のきっかけとなったそう。
本作はチューチョのピアノとオマーラの歌だけのデュオ演奏が中心。オマーラが若い頃よりレパートリーにしていた「Nocha Cuba(キューバの夜)」や、かつて人気を博した男性歌手、ミゲリート・ヴァルデスの代表曲「ババルー」などを、シンプルなピアノの伴奏と包容力たっぷりのヴォーカルで聴かせてくれます。またジャズ・トランペッターのウィントン・マルサリスがゲスト参加した曲も収録。シンプルなフィーリン・サウンドに華を添えてくれました。
こちらもオススメ!