【追悼】グスタフ・レオンハルト氏が亡くなられました
2012年1月16日、20世紀を代表するチェンバロ奏者グスタフ・レオンハルトが、アムステルダムの自宅で亡くなりました。オランダの大手日刊紙『ド・テレフラーフ』のウェブサイトには御息女の言葉で「最近はしばしば病気を患っていた」とあり、それが2011年12月にパリで引退公演を行うにいたった理由だった、と説明されています。
1928年5月30日、オランダのス・フラーフラント生まれ。アンティーク蒐集家だった父親のもと、古い時代の家具や楽器に囲まれて育ち、大戦後スイスのバーゼル・スコラ・カントルムでエートヴァルト・ミュラーに師事。チェンバロも含め、現代楽器や現代の模造品ではなく、歴史的楽器やその忠実な復元楽器を用いてバロック期の音楽再現をめざす古楽演奏のパイオニアとして、ニコラウス・アルノンクールやクイケン兄弟たちとともに20世紀後半のヨーロッパで革新的な活躍をみせつづけました。アルノンクールと共同でバッハのカンタータ全曲録音を完遂、オランダ政府からエラスムス賞とベアトリクス女王オラニェ名誉メダル、ベルギー政府からベルギー王冠章、フランス政府から文芸コマンドゥール章を授けられています。
コチラでは、レオンハルトが最後に自らの録音活動のパートナーとして選んだAlphaレーベルからリリースされているタイトルを集めてみました。
※名匠がチェンバロ・ソロ、そして指揮者として、残した最後の録音盤やレコードアカデミー賞受賞盤も含まれています。
※レオンハルトのアーティスト・ページは、こちら>>>。