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マルコス・ヴァーリの80年代をクローズ・アップした3枚組ボックス

Marcos Valle

 

ブラジルが世界に誇る天才アーティスト、マルコス・ヴァーリ。60年代のボサ・ノヴァに端を発し、70年代にはサイケ/プログレ/ソフト・ロック路線へと華麗に転進。そして80年代には、アーバン・メロウ路線の好作を残したことでも知られる。今回、ブラジル音源の復刻ワークに定評のあるディスコベルタス社が、この80年代マルコス作品にスポットを当て、リリース全3作品をボックス・セットとしてリイシューするのが、このアイテム「ANOS 80」(80年代)。1枚目は1981年SOM LIVREオリジナルの「Vontade de Rever Você」。日本盤リリースでも知られるメロウ・クロスオーバー・ブラジルの傑作は、レオン・ウェア、シカゴが全面バック・アップをしたトピックを持つ著名な大ヒット・アルバム。続く2枚目は、1983年に、前作と同じSOM LIVREからリリースされた「Marcos Valle」。「SAMBA DE VERAO」「VIOLA ENLUARADA」といった60-70年代の自作名曲のメロウネス・ヴァージョンのセルフ・カバーで知られるタイトルは、81年盤のセンスを踏襲しつつ、よりアダルト・オリエンテッドに深化した裏名作。ボーナス・トラックとして収録される“Bicicleta”“Beta Menina”の2曲も貴重!そして特筆は3枚目の1986年作「Tempo da Gente」。インディペンデント・レーベル"ARCO SOM"がオリジナルで、前述2作が数度にわたり単体CD再発されたのに対し、このタイトルは初CD化。時代を反映したアーバン・ポップなアレンジを基調としつつ、メロウな風情も匂わせるあたりが、マルコスのソング・ライティング&アレンジ・センスの為せる業。1曲で同志エウミール・デオダートがゲスト参加しているのも聞き逃せない。この作品を最後に、1998年にUK FAROUTレーベルの「NOVA BOSSA NOVA」で復活するまで、実に12年間に渡る沈黙期に突入することとなるという史実からも、興味深いアルバムといえる。

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2012年02月13日 15:17

更新: 2012年03月08日 20:00