待望の新譜~鈴木秀美、久々の新録音は魅力的なチェロ作品集
鈴木秀美久々の新録音は未だ多くは知られない魅力的なチェロ作品ばかりを収録!
ストラヴィンスキー《プルチネッラ》の原曲、《サンマルティーニのソナタ》の本当の作者、未だ多くは知られないナポリ生まれのチェリスト等々、鈴木秀美が上尾直毅と山本徹の好サポートを得てお送りするチェロ作品の魅力の数々を収録した「再発見の歓び」をリリース。実演、録音ともに少ない、しかし音楽的に非常に魅力的な作品ばかりを集めた鈴木秀美、渾身の新録音です。
「古楽を専門としない多くのチェリストにとって、18世紀前半のレパートリーは多くない。J.S.バッハの無伴奏組曲を除けば、ヴィヴァルディのソナタ集、そしてジェミニアーニのソナタ集などは知られているだろうが、ステージで演奏されることは殆どないだろう。しかし、そのような時代にも魅力ある音楽を遺してくれた先達がいる。ここに録音した数曲は、その少ないレパートリーにささやかな花を添えるものである。」(鈴木秀美~ライナーノーツより)
【鈴木秀美(チェロ)】
2001年に古典派を専門とするオーケストラ・リベラ・クラシカを創設、ハイドンを中心とするコンサートと、自身のレーベル『アルテ・デラルコ』での録音を続けている。また、指揮者としてポーランド、オーストラリア、ベトナムなどに招かれ、日本でも活動が増えつつある。現在東京藝術大学古楽科講師。2011年には第10回斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。
【山本徹(チェロ)】
東京藝術大学、同大学院古楽専攻修了。チューリヒ芸術大学在学中。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ等の主要な国内のオリジナル楽器オーケストラのメンバー。2008年代第16回ライプツィヒ・バッハ国際音楽コンクール第2位。2011年、ブルージュ国際古楽コンクール審査員賞、及びデンハーグピアノ五重奏団のメンバーとしてオランダ・ファンヴァッセナール国際コンクール優勝。今後ますますの活躍が期待される。
【上尾直毅(チェンバロ)】
デン・ハーグ王立音楽院にてフォルテピアノをホッホランド氏に師事し98年にディプロマを得て卒業。2000年から2001年までオランダ室内管弦楽団のチェンバロ奏者を勤める。帰国後の2001年にはソリスト、通奏低音奏者としてCDの録音にも参加しており、現在、国内を中心にチェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード奏者、またミュゼット、バロック・ギターの奏者としても活動している。桐朋学園大学講師。
【曲目】
ペルゴレージ:シンフォニア ヘ長調
ベルトー:ソナタニ長調 作品1-1、ト長調 作品1-3
ランゼッティ:ソナタ 嬰へ短調 作品1-10
ジェミニアーニ:ソナタ 作品5-2
【演奏】
鈴木秀美(チェロ)、山本徹(チェロ)、上尾直毅(チェンバロ)
【録音】
2010年7月5-7日 秩父ミューズパーク音楽堂