結成20周年を迎える、モルゴーア・クァルテット~『21世紀の精神正常者たち』
2012年結成20周年を迎える弦楽四重奏団、モルゴーア・クァルテットがカヴァー。アルバム『21世紀の精神正常者たち』をリリース。
本作での編曲はプログレの大ファンを公言して憚らない第1ヴァイオリンの荒井英治が担当。東京フィル「タルカス」でもコンマスを務め、演奏の充実に大いなる貢献をしている。
また、ジャケットは、プログレの歴史的名盤、あの「クリムゾン・キングの宮殿」を、クァルテットのメンバー4人の実写顔写真(パーツ)をもとに、パロディー構成。実写ならではの不気味さも得て、一度見たら忘れられない衝撃のデザイン。
『21世紀の精神正常者たち』
【曲目】
1.21世紀のスキッツォイド・マン
(Twenty First Century Schizoid Man)
King Crimson
2.月影の騎士
(Dancing With The Moonlit Knight)
Genesis
3.悪の教典♯9 第一印象・パート1
(Karn Evil ♯9: 1st Impression-Part 1)
Emerson, Lake & Palmer
4.太陽讃歌
(Set The Controls For The Heart Of The Sun)
Pink Floyd
5.マネー(Money)
Pink Floyd
6.メタルマスター
(Master Of Puppets)
Metallica
7.アフターグロウ
(Afterglow)
Genesis
8.クリムゾン・キングの宮殿
(The Court of the Crimson King)
King Crimson
9.同志~人生の絆、失墜
(And You And I~Cord Of Life, Eclipse)
YES
10.暗黒
(Starless)
King Crimson
【演奏】
モルゴーア・クァルテット
荒井英治(第1ヴォイオリン)
(東京フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスター)
戸澤哲夫(第2ヴォイオリン)
(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター)
小野富士(ヴィオラ)
(NHK交響楽団次席奏者)
藤森亮一(チェロ )
(NHK交響楽団首席奏者)
シャープでワイルド、アグレッシヴでリリカル。ロックをジャックする、革新的弦楽四重奏団(プグレッシヴ・クァルテット)。
2012年、結成20周年を迎える彼らは、ついにその「裏レパートリー」を表に格上げ。オール・プログレによる、新録音CDリリース&20周年記念演奏会を敢行します。クラシックを超越して疾走するワイルドなビートと、クラシック奏者ならではのリリカルなメロディー…。愛と造詣がにじみ出る見事な編曲と圧倒的演奏テクニックが相まって、プログレ音楽が本質的に持つパワーと深みを純化させます。プログレ全盛期をリアルタイムで体験した世代であり、「クラシックはロックに学ぶものがないのか?」と自問する彼らが、共感溢れるプレイで世紀を超えてこの時代に捧げる、革新的アルバムの誕生です。
【モルゴーア・クァルテット;プロフィール】
日本のオーケストラのトップ奏者たちで1992年に結成されたモルゴーア・クァルテット。ショスタコーヴィチ作品の演奏で高く評価され、1998年に村松賞(第10回)、2011年にアリオン賞を受賞するなど、真の実力派四重奏団として知られています。その彼らが、プログレッシヴ・ロックを「裏レパートリー」として持っていることは、ディープな音楽ファンの間では知る人ぞ知るハナシ。プログレ全盛期をリアルタイムに体験した世代だからこその「半端でない思い入れ」の演奏は、ジャンルを超えての驚きと賞賛をうけています。
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