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ベルナルト・ハイティンク&ロンドン交響楽団【KAJIMOTO公演情報】

ハイティンク

 

音の奇跡が聴衆を包みこむ~巨匠ハイティンクの境地
誰もが待っていた巨匠ハイティンク&ロンドン響の横綱コンビ
虚飾なき誠意の演奏が到達する、深き真実の世界

世に極上と称される銘醸ワインを口にしてみると、大きな違いに即座に驚くよりも、むしろ最初は香りも味もシンプルでさりげなく思えて、ようやくしばらくたってから、じわじわと、深く芳醇な味わいが鮮明になってくるという場合が多い。
ハイティンクの音楽は、まさにこれと似ている、ことに最初は、その深さと芳醇さの度合が信じられないほどの稀有の域に到達した。聴ける機会を逃したら一生の不覚だと思っている。
近くは2012年4月、スイスに飛んで、バイエルン放送交響楽団とのブルックナーの交響曲第4番を聴いた。ハイティンクは、楽譜に書いてある音をひとつひとつ丹念に鳴らしてゆく。身体を大きく動かすこともほとんどなく、自然体の立ち姿で簡潔にタクトを振るが、オーケストラがつねに気合のこもった音を出し、随所で渾身の集中力を傾けて歌う。
そして「言葉では説明しがたい秘密」と巨匠自身が認める“奇跡”が---瞬間と永遠とが交わり、巨大な音の宇宙が聴き手を包み込む。
この晩の前半にはピリスをソリストとしたモーツァルトのピアノ協奏曲第20番が演奏されたが、虚心坦懐に音楽を進めてゆくピリスのピアノとの相性は抜群であると感じた。この組み合わせは今や世界の至宝だ。
今回の来日がロンドン交響楽団とであることも嬉しい。ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルなどとともに、ハイティンクにとって最も気心の知れたオーケストラであるからだ。おまけに、2つのプログラムの両方にピリスとのモーツァルトが配され、ブルックナーの9番あるいはベートーヴェンの7番で締めくくられるという絶妙の曲目が用意されている。(以上、岩下眞好氏)

 

ハイティンク

 

【日時】
2013年3月7日 (木) 19:00 開演 (18:30 開場)会場
サントリーホール
【出演】
オーケストラ: ロンドン交響楽団
指揮: ベルナルト・ハイティンク
ピアノ: マリア・ジョアン・ピリス
【料金】
S…30,000円 A…25,000円 B…20,000円 C…15,000円 D…10,000円
プラチナ券…35,000円

【プログラム】
モーツァルト: ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453
         (ピアノ:マリア・ジョアン・ピリス)
ブルックナー: 交響曲第9番 ニ短調

【日時】
2013年3月9日 (土) 14:00 開演 (13:30 開場)会場
サントリーホール
【出演】
オーケストラ: ロンドン交響楽団
指揮: ベルナルト・ハイティンク
ピアノ: マリア・ジョアン・ピリス
【料金】
S…30,000円 A…25,000円 B…20,000円 C…15,000円 D…10,000円
プラチナ券…35,000円

【プログラム】
ブリテン: オペラ「ピーター・グライムズ」から 4つの海の間奏曲
モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
         (ピアノ:マリア・ジョアン・ピリス)
ベートーヴェン: 交響曲第7番 イ長調 op.92

 

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ピリス

カテゴリ : ニュース | タグ : CLASSICAL コンサート

掲載: 2012年08月06日 19:36

更新: 2012年08月06日 20:00