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ハリウッド西部劇の名作中の名作『シェーン』サントラ音源、夢のCD化

シェーン

サウンドトラック盤には、意外な事実があり、そのひとつとして、映画ファンならずとも世界的に有名な「名画」で、かつ、テーマ曲のメロディも、有名であるのに「サントラ盤アルバム」は一度も音盤化されたことがない作品が多く存在することである。特に、1950年代以前の有名作に多い。例えば『ローマの休日』(1953/音楽 ジョルジュ・オーリック)や『昼下りの情事』(1957/音楽 フランツ・ワックスマン)などが、その最も有名な例ですが、これらと並ぶ、サントラ盤アルバムが存在しないことがみなさん驚かれていた作品がある。それが『シェーン』である。町のいさかいを解決させ、町から去っていく流れ者シェーンと、主人公の少年の家族との交流。そして、町を去る時に少年が叫ぶ「シェーン、カムバック」は、映画史に残る屈指の名セリフであり名シーンとなった。
そして、この『シェーン』といえば、なのが、ヴィクター・ヤングによる音楽。主題曲は「遥かなる山の呼び声」というタイトルで知られ、すっかりスタンダードとなり、それは1980年に直接のリメイクではないが、オマージュともいえる山田洋次監督、高倉健、倍賞千恵子主演の日本映画の名作『遙かなる山の呼び声』も生むことになる。

2012年は、ヴィクター・ヤングのサントラ音源リリースの年といえます。『赤い矢』『黒い牡牛』『誰が為に鐘は鳴る』『勇者カイヤム』『硫黄島の砂』がリリースされており、今回の『シェーン』とほぼ同じタイミングで『戦略空軍命令』も発表されております。
「シェーン、カムバック」といいたいところですが、初めてのリリースとなる、この名作のサウンドトラック盤。大人の映画音楽ファンなら、要注目の一枚です。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2012年08月30日 16:15