『LFJ~“熱狂の日”音楽祭 2013』主要作曲家【クロード・ドビュッシー】
毎年、恒例となりました『ラ・フォル・ジュルネ~“熱狂の日”音楽祭 2013』。
今回のテーマは「パリ、至福の時」(L'heure exquise;ルール・エクスキーズ)。
“L'heure exquise”は、ポール・ヴェルレーヌの詩「白い月」の最後のフレーズですが、フォーレやアーンはこの詩に音楽を付け、歌曲にもなっています。
19世紀から20世紀にかけて、パリは世界の芸術の首都としてさまざまなジャンルの芸術家が集い、交流し、素晴らしい作品の数々が生まれましたが、“L'heure exquise”という言葉をテーマタイトルに引用することによって、ルネ・マルタンは芸術家たちにとって至福の時代であった頃のパリを再現しようとしたのです。
開催期間を通して、19世紀後半から現代まで、パリを彩ったフランス、スペインの作曲家たちの作品を、色彩あふれ、情熱みなぎる150年間にわたる音楽のパノラマとして展開します。
【クロード・ドビュッシー(Claude Achille Debussy, 1862年8月22日 - 1918年3月25日)】
パリ郊外西部のサン・ジェルマン=アン=レー生まれ。
10歳でパリ音楽院に入学し、1884年にローマ大賞を受賞するまで在籍。
1880年、チャイコフスキーのパトロンであったフォン・メック夫人の長期旅行にピアニストとして同伴し、チャイコフスキーやロシア5人組に影響を受ける。
また、若い時にはワーグナーに傾倒していたが、1889年のパリ万博博覧会でジャワ音楽(ガムラン)を耳にして以降、彼の音楽は大きく変革してゆく。
1902年オペラ『ペレアスとメリザンド』が初演され大きな成功を収めた。このオペラは全音音階を使用し、それまでの西洋音楽の概念からは異色ともいえるものだった。その後の独特のハーモニーの基盤ともなり、この頃からドビュッシーは作曲家としてのキャリアを確実なものとした。代表作『海』や『夜想曲』などにみられる特徴的な作曲技法から、「印象主義音楽(印象派)」と称されることもある。