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アメリカの名ピアニスト、ヴァン・クライバーン氏、逝去

ヴァン・クライバーン

米ソ冷戦時代に活躍したアメリカを代表する名ピアニスト、ヴァン・クライバーン氏が去る2月27日、
テキサス州フォートワースで亡くなられました。享年78歳でした。
同氏は昨年8月に、骨がんと診断されたと明かしていました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

ヴァン・クライバーン[Van Cliburn;1934年7月12日~2013年2月27日]は、アメリカ合衆国
ルイジアナ州シュレーヴポート生まれ。本名はハーヴィー・ラヴァン・クライバーン・ジュニア。

ジュリアード音楽院で、ロジーナ・レヴィンに師事。
1958年、23歳の時、第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。
米ソ冷戦下、ソヴィエトにおけるコンクールで優勝したことで、一躍国民的英雄になりました。
コンクール本選で指揮をしたコンドラシンとの凱旋公演も有名。
この業績を称え、「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」が1962年より開催される様になりました。
2009年、辻井伸行さんが日本人として初めて優勝した際も大きな話題となっています。

順風満帆な音楽活動を展開する中、1978年、突然引退を表明。
その後、1987年、ホワイト・ハウスの「ゴルバチョフ歓迎レセプション」で演奏、成功を収め、
1994年、コンサート・ツアーを再開、健在振りを見せました。

1966年、初来日。
2003年、大統領自由勲章、2004年に親善勲章[ロシア]を受章。

 

【レコーディング】
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番[コンドラシン&RCA交響楽団;1958年]
アメリカ・ビルボードのポップアルバム・チャートで1位(7週連続)を獲得した唯一のクラシック・アルバム。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番[コンドラシン&シンフォニー・オブ・ジ・エア]
同じくビルボードのポップアルバム・チャートで最高10位を獲得。
その後、フリッツ・ライナー&シカゴSOと共演、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番とピアノ協奏曲第5番「皇帝」などを録音。

カテゴリ : ニュース

掲載: 2013年02月28日 09:33

更新: 2013年02月28日 09:38