巨匠、サー・コリン・デイヴィス氏、逝去
世界的名指揮者、コリン・デイヴィス氏が、去る4月14日に亡くなられました。享年85歳でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。
1927年に、イギリスのウェイブリッジに生まれ、1957年にキャリアをスタートさせています。
イギリスにおいては、ロンドン交響楽団、ロイヤル・オペラ・ハウス、BBC交響楽団、イギリス室内管といった有数のオーケストラと実り大きな仕事をされてきました。特にモーツァルトやシベリウス、ベルリオーズといった作曲家の作品を得意とし、数多くの名盤を私達に残してくれました。
1967年、BBC交響楽団の首席指揮者、1971年、ロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督、そして、1982~1992年の間、バイエルン放送SOの首席指揮者、1995~2006年の間、ロンドン交響楽団の首席指揮者、2007年にはオーケストラの会長(president)になっています。
イギリス人として初めてバイロイト音楽祭に出演した指揮者でもありました(1977年)。
また、ボストン交響楽団の首席客演指揮者やドレスデン国立歌劇場管弦楽団の名誉指揮者でもありました。
1980年には“ナイト(Sir)”の称号を受けています。
代表的録音としては、3度も完成させたシベリウスの交響曲全集や“Philips”や“LSO Live”レーベルにおけるベルリオーズなどがあり、正に不朽的偉業と言えるでしょう。
最新盤では、実に約22年振りの再録音となったウェーバーの「魔弾の射手」(2012年4月収録)のリリースを控えていました。