アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ1959年未発表ライヴ
世界最高峰の音響を誇る、アムステルダムの音楽殿堂、コンセルトヘボウで録音された歴史的コンサートのCD化を進める〈Jazz at the Concertgebouw〉シリーズ!
コルトレーン在籍時の歴史的未発表音源ということで大きな話題となったマイルス・デイヴィス『コンプリート・アムステルダム・コンサート1960』に続くは、アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズの1959年音源!
1959年11月14日ウェイン・ショーター加入直後のジャズ・メッセンジャーズがアムステルダムのコンセルトヘボウで行なった伝説のミッドナイト・コンサート、そのテープが半世紀以上の時を経て発見され、遂に初登場!
アート・ブレイキー(当時40歳)の若々しい声が聞ける貴重なMCはメンバー紹介で21歳のリー・モーガンの人気沸騰ぶりを茶化したかと思うと新加入のウェイン・ショーター(26歳)の素晴らしさ、将来性を力強く聴衆に訴えかけ、リーダーとしての自信に溢れている。
1958年11月29日のジャズ・メッセンジャーズ、オランダ初公演(リー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ボビー・ティモンズ、ジミー・メリット)のテープをあえて避け、翌年の本作をリリースするのはウェイン・ショーターのオランダ初公演にあたるからである。
弱冠26歳のウェインは新鮮かつ独自のテナー・サウンドを確立しつつあり、ビバップを消化したその奏法はすでにモードへの萌芽を体現している。
本公演の直前、11月10日に録音された『Africaine』(Blue Note)でジャズ・メッセンジャーズ初レコーディングを果たしたウェインだったがそのアルバムが陽の目を見たのは20年後である。リー・モーガンも絶好調でその溌剌としたトランペットが見事に捉えられている。『マイルス・デイヴィス・コンプリート・アムステルダム・コンサート1960』と同様、トランペットの録音が生々しく、本シリーズの大きな特長になっている。
【パーソネル】
アート・ブレイキー(ds)
リー・モーガン(tp)
ウェイン・ショーター(ts)
ウォルター・デイヴィスJr.(p)
ジミー・メリット(b)
【収録曲】
◎CD 1
1. Ray's Idea
2. Along Came Betty
3. Nelly Bly (a.k.a. Mama G)
4. Goldie (a.k.a. What Know)
5. The Theme
◎CD 2
1. Bouncing With Bud
2. Blues March
3. Haina
4. Moanin'
5. Justice (a.k.a. Evidence)(beginning incomplete)
6. The Theme
1959年11月14日オランダ、コンセルトヘボウにて録音
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マイルス・デイヴィス『コンプリート・アムステルダム・コンサート1960』
1960年4月9日、コルトレーン脱退直前のマイルス・デイヴィス・クインテットが、アムステルダムのコンセルトヘボウで行った伝説のミッドナイト・コンサート、そのテープが半世紀以上の時を経て発見された。
同日デン・ハーグでのコンサートはラジオ中継され、その音源は流通されているが、本作は初登場。ディスク2には、同年10月15日、同じくコンセルトヘボウで、コルトレーンの代わりにソニー・スティットが参加したクインテットの演奏を収録。
当時の貴重な写真満載の16ページ・ブックレットにはオランダのジャズ評論家による綿密なコンサート・ドキュメントが掲載されており、その日本語訳も収録。世界的コルトレーン研究家藤岡靖洋氏書下ろし解説付き。
鮮明な録音により、マイルス黄金クインテットの名演が手に取るように甦る!
マイルス・デイヴィス『コンプリート・アムステルダム・コンサート1960』詳しくはこちら